20210906 モノクロフィルム遊び・・・コニカBigMiniSとORIENTALのSEAGULL100の組み合わせ
ORIENTALのSEAGULL100を手に入れて、どのカメラで撮影するか迷った。
しかし、「スナップで撮影するのが良いかな」と考え、3本のフィルムはどれもコンパクトカメラに入れることにした。
そのうちの1本が、コニカBigMiniS。
コニカの単焦点コンパクトカメラで、F値が2.8のちょっと良い方。
このほかに、F値が3.5の廉価版も売られていてそちらも手に入れたのだが、これはコニカの持病と言っても良いフレキがやはり破断してしまって、使えなくなってしまった。
BigMiniSも、フレキが裂けてしまう可能性があるし、いつかは使えなくなってしまうだろう。
このカメラ、レンズはかなり評判になっていた。
自分の記憶が間違っていなければ、雑誌「暮しの手帖」でも使われていたはず。
「雑誌を作る人たちが使うくらいなのだから、間違いない」と思って購入しようと考えた。
コンパクトカメラの基準は、自分の中では京セラのT-Proofになっているのだが、同じ価格帯のカメラとしてはコニカBigMiniSの方が高級感はある。
一番良いと感じたのは、シャッターのタイムラグがないこと。
AFタイプのコンパクトカメラは、シャッターを押してからレンズがモーターで動き出してシャッターが切れるというタイムラグがあるのが普通。
OLYMPUSのμⅡや京セラのTproofも同じ。
しかし、このBigMiniSはそのタイムラグがほとんどない。
そうした点でもスナップ向けという感じがすごくする。
弱点は、この頃のコンパクトカメラにはほぼあったレンズカバーがないこと。
何かの拍子にレンズをさわってしまって、手垢がレンズに付いてしまうということが生じやすい。
今回撮影したモノを見ると、どうもそうした汚れがあったのか、どの写真も右下のピントがおかしい。
カメラを確認したら、レンズに汚れがべっとりと付いていて、気付かずに使ってしまっていた。
そんなモノクロのスナップ。
撮影場所は、ほぼほぼ毎日の通り道やベランダからの風景。
一日の行動そのまま1本のフィルムの中に入っているという感じ。
そして感じるのは、35mmという距離感がとても心地よかったりする。
おそらく、それは慣れもあるのだろう。
初めて自分のカメラだったキャノンのオートボーイプリズマというカメラが35mmで、それだけを使っていた時代がほぼ10年。
次に買ったニコンのFM10のキットレンズが35-70のズームレンズだったというのもあるだろう。
基本が35mm。
だから、一眼レフの単焦点で50mmが標準という感じでレンズを買ったりしたけれど、どうも自分の感覚だと少し寄りすぎる感じがある。
この辺は被写体との距離感の取り方なのだろうが。
まあ、最近は50mmも大分慣れてきたところもあるけれど。
それにしても、よく写っている。
カメラ任せで十分な感じがすごくある。
露出も全然外れていない。
撮影した日は良く晴れていて、雲がほとんどなかったのだけれど、空の写り方がとても素直できれいに感じる。
粒状性もやっぱりISOが100ということもあって、400のモノよりこっちの方が好み。
良いカメラに言いフィルムだなぁと素直に感じる。
暗室があれば自分で引き延ばしたりするのだろうけれど、出来るのはデジタル暗室という感じで、スキャンしてプリントアウトになる。
しかし、それでもこのフィルムから大きく引き延ばしたら面白そうと感じるところがある。
チャレンジしてみたい。