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10年ぶりに押したシャッターは、フィルムと同じ様な世界だった CANON IXY DIGITAL200 その3

机周りの整理で出てきたCanonのIXY  DIGITAL200。
バッテリがダメになっていたので、まだ手に入るかとAmazonを探してみた。すると、一応手に入れることができる。現行機種のバッテリでは無いので、当然純正品は既に無い。それでもサードパーティの製品が売られていて、しかも値段は1個数百円。
「数百円で動くなら、まあいっか」と、ポチって注文した。

そのバッテリが昨日届いたので、早速入れてみた。
すると、きっちり動き出す。
若干、レンズの出入りのギアの音がうるさく、ぎこちない感じもしないでもないが、どこも悪いところはなさそう。
日付の設定をして撮影してみた。
そして、再生して確認してみると、昨日動かして撮影した前の画像が残っていた。

画像1

画像2

日付を見てみると2010年5月12日。
この時は、既にこのデジカメを引退させていたはずだったが、何某かの理由で撮影したはず。中の画像を見ていくと、その時になぜ電源を入れたのかがわかる文章を撮影していた。そうやって、記録を残していることで、自分が何をしたくて電源を入れ、撮影したのかがわかるというのが面白い。

当然ながら、この頃のデジカメにWi-Fiなどという便利な機能はない。
コンパクトフラッシュをカメラら取り出し、パソコンに繋いでいるメモリリーダーに差し込んで、データをマックの写真アプリに取り込んでみた。

画像3

コンパクトフラッシュの容量は、なんと128MBである。
「GB」ではない。
「MB」メガバイト。

10枚ほどの画像を読み込むのに要した時間は数秒。ものすごく早い。あっという間。画像1枚あたりのデータは約1MB。今のデジカメのことを考えるとものすごく小さい。

画像4

画像5

画質はというと、上の画像2枚を見て貰えばわかるけれど200万画素なりの写り。フィルムを現像してそのままラボでデータとしてCDーRに焼いてもらう時の画素数とほぼ同じ。今のiPhoneやらデジカメに慣れてしまっていると、ぼんやりとした画像に見える。でも、これはこれでと思ってしまう。雰囲気は、本当に当時のコンパクトカメラの性能以上でも性能以下でもない。
「ああ、こうだったよな。」
そんな言葉が出て来る。

メモリは128MBで130枚撮影できる。今のデジカメに入れているGBといった容量のメモリだと、何千枚と撮ることができるが、これではそれができない。だから、いつも「あと何枚撮れるかな?」ということを気にして撮影していた。
当時の撮影は、あまりフィルムカメラ時代と気にすることが変わらないといえば変わらなかったのだ。

だから、20年前のデジカメを10年ぶりに動かしてみて、余計にデジタルなのにある意味アナログに近い様な感覚を思い出した。

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