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20241218 Nikon D40Xを持って大阪谷町6丁目界隈を歩く

大学時代の友人が、谷町6丁目界隈で古書店を開いている。
自分の部屋の本を整理して行きたいと思っているのだが、そこらへんのブックオフに売ってしまうのも何だかなぁと思って、16冊ほどかばんに詰め込んで出掛けてきた。
突然訪問することにしたので、店は開いていたが、残念ながら友人に会うことが出来ず仕舞い。
まあ、せっかく来たことのない街を歩くのだから、撮影しながら歩いてみようとおもって、カメラを撮り出した。

持って出たのは、NikonのD40X。
これに、35mm単焦点レンズを付けて撮影することにした。

昔ながらの自転車でありながら、しっかりと防犯登録はされている。大切に乗られているのかな?
なんともない、ただの反射板。こうしたものを見たらシャッターを切りたくなってしまう。
カラフルなビールケースは、最近見かけることが少なくなった。
スーパーカブが止まっているのが何ともしっくり来る。
大阪市内のこの辺りは、あまりにも地価が上がりすぎて人が減っていたのが、近年は新しいマンションが増えてきたみたいで、人が増えているそうだ。道の右と左で全然雰囲気が違う建物が並んでいる。
こんなのも撮りたくなる。
イチョウは大阪市の木になっていたはず。
案外、背の高い建物が少なくて、空が広く感じる。
あべのハルカスまで数kmという距離感ではあるが、空が広いのですぐに見つけることが出来る。
よくよく見て見るとお寺の建物が道の右にも左にも。だから背の高い建物がない。
よく見ると、自動車の窓ガラスらしきモノが見えるが、ほぼ消えかけ。
「できるだけ農薬を使わずに育てました」とのことだが、言葉を信じるしかないんだよなぁ。それにしても商品名の印字にこんな文章を印刷できるんだね。
谷町筋から西側へ下っていく路地。この段差は上町断層の断層崖というやつだな。
谷町6丁目界隈は、昭和30年くらいまでは「金物の街」だった。その名残がまだまだあちこちに残っている。
バネ屋さんや歯車屋さんなどが今でも商売をされている。ちょっと規模の大きな会社などは、大阪市内の環境がひっ迫したときに東大阪の金物団地へ引っ越した。大阪の街中からそれぞれの業界の団体で引っ越したというのがあったみたいで、金物以外にも衣料問屋は船場から豊中千里中央へと引っ越しているところもある。だから豊中の町に船場があったりする。
この路地は、谷町筋からすぐに西に向かって下がっている。谷町筋自体が馬の背みたいになっている感じのところもあり、西にも東にも下がっていく様な地形の作りになっているのがまた興味深い。そして、坂を下っていくと、そんなに背の高くない、戦後高度経済成長期の昭和の雰囲気がそのまま残っている感じがある。

これまで、地下鉄の谷町6丁目の駅を降りて、谷町筋から西側の松屋町の方へと歩いたことが無かった。
どちらかというと、東へと降りていく清水谷の方へ用事があることの方が多かった。
なので、かなり新鮮な気持ちになる。

谷町6丁目の辺りから天王寺にかけては、お寺がたくさん並んでいる寺町でもある。
わが家も、もともとはこの辺りのお寺にお世話になっていたそうだが、お寺が枚方へ引っ越したので、お墓はそのお寺のある枚方にある。
そんな話を祖母から聞いたことを、街を歩きながら思い出した。
ふとしたことで、色々な記憶や感情が蘇ってくる。

カメラは、先日京都へ出掛けて以降、NikonのD40Xを持ち出すようにしている。
OLYMPUSのペンやマイクロフォーサーズも良いんだけど、一眼レフの気分が続いているのだ。
それでもD40Xはコンパクト。
そして、レンズは35mmの単焦点レンズだから、そんなに大きくも重たくもない。

機能は少ないし、画素数も少ないが、このカメラを持って歩くとフィルムカメラを持っている感覚と余り変わらない。
出来ないことが多いからというのが、そんな気分にさせてくれるのだろう。
それが、楽しいと感じるところでもある。

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