20211224 PENTAX MZ-5に50mmのレンズをつけたものとORIENTALのSEAGULL100の組み合わせ
PENTAXのMZ-5は、カラーフィルムで撮影するとNikonに比べると若干赤みのある写真に仕上がる感じがある。
まあ、メーカーが違って同じ画角の単焦点レンズを持っているということ自体、普通ではないのかもしれないけれど。
いくつも持っているから比較できるわけで。
PENTAXの50mmのレンズはPENTAX MEにつけているMFのものと、MZ-5につけているFAレンズと二つあるが、どちらもにた様な傾向になるので、基本設計は変わっていないのかな?と思ったりする。
カラーフィルムではそうした色のことが気になるのだが、モノクロフィルムならば色のことなど気にせずとも使えるのではないか?
そんな風に考え、ORIENTALのSEAGULL100を入れて撮影してみた。
いつもの街中の風景。
露出はプログラムモード。
普段、FM-10ばかり使っているから、AFがついて、露出がオートとなると、余り頭を使わずに、気軽に撮影する事ができる。
露出も、全然悪くない。
いつもの王将。
ゴチャっとした感じがやっぱり好きで、カメラを持っているとついつい写したくなるたたずまい。
いつから放置されているのかわからないポストに、一番新しい市の広報が刺さっている。
決して読まれることのないはずのポストだというのは、ちょっと中身を見れば想像が付くのに、配達されているのだから、不思議な空気感につながっている。
電車の高架と架線と架線柱。
どうも、架線柱を写したくなる衝動がある。
このカメラではなくても、結構写している。
自分でも何が魅力なのかは、まだわからない。
橋の欄干にあるオブジェクト。
天ノ川伝説のある地域で、天野川という名の川に架かっている橋ということもあり、こういう飾りがつけられている。
土手の風景。
一点透視図の様な構図もまた、よく撮影してしまう。
お気に入りのサクラ。
もうすべての葉が落ちた頃にこれは撮影している。
夕方の西日が強く当たっている情景。
コントラストも良い感じ。
枝に残っている葉は、虫食いのものばかりなのだが、それでも頑張ってくっついていた。
木の幹の表面。
西日が当たって、質感がより誇張されている感じになった。
小さな小枝に一枚の葉が付いているのに、ピントを合わせられるかどうかを試してみたのだけど、かろうじて合っている。
風で枝は揺れていたので、若干ブレてはいるけれど。
下草を刈られたあとということもあり、2列並べて土手に植えられたサクラの並木がトンネル上になって見え、向こうまで空間が空いている。
何気ない景色ではあるけれど、こういう瞬間にこの空間が有ったんだなというのが、自分の中ではすごく愛おしく感じて心に染みる。
ものすごく露出の難しい空間ではあるけれど、フィルムの性能が優秀なこともあって、よく写っている。
同じ構図で横位置。
この通りの生活感は、毎日通っていても飽きない。
この看板も、何度も撮影している。
モノクロで撮影したものも良いなぁ。
駐車場に差し込む西日。
影がものすごく長い。
日没寸前。
カラーやデジカメで撮影したものも良いんだけど、モノクロで光を捉えることの面白さは、はまると辞められないなぁ。
撮影しているから余計なのかもしれないが、このモノクロの画像を見ていると、色が見えてくる感じがある。
最後に、逆光の風景。
PENTAXのMZ-5に50mmのレンズとモノクロフィルムの組み合わせは、とても良かった。
カメラもAFの一眼レフでありながらとてもコンパクトで、重たくないから、すごく扱いやすかった。
そして、出来も十分満足できるレベル。
PENTAXは、モノクロが良いのかもしれない。
発売当初、このカメラのセールスポイントである軽量コンパクト、そして扱いやすいダイヤル操作というのを全面に押した展開をしていた。
実際に、こういうスナップをしていると、このカメラのそうしたポイントがしっくりくる。
とっても扱いやすい。
カラーフィルムはやっぱりNikonという感じがしないでもないが、モノクロでスナップをとなると、断然このカメラはすごく良い。