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20220729 同じレンズをつけてボディの違いを見てみよう・・・NikonのD7000とD40X

これまで、あまりしてこなかった同じレンズでボディの違いを調べる事。
同じレンズをNikonのD7000とD40Xに取り替えて撮影してみて、その写りにどんな特徴が出てくるのか。
ずっと興味があったにも関わらず、やってこなかった。

どんなカメラ?

・D40Xは・・・

D40Xは初心者向けのもの。
2007年3月末に発売された、今から15年前のデジタル一眼レフ。
リトルニコンという相性がぴったりなもの。
元々はD40というCCDセンサー600万画素のものが出たのだけれど、すぐさま画素数が1000万画素へとバージョンアップされて「X」というのが後ろについた型番になっている。
センサーはCCDセンサー。
どうやらSONY製らしい。
このCCDセンサーのこってりとした色味が面白いと感じさせるところがあって、楽しんでいる。
ただ、デジタル一眼レフがようやく普及し始めた頃のものなので、高感度が全く今のデジカメの基準からすると比べものにならない。
ISO感度はノイズなしに使えるのは100〜400まで。
800、1600とあと2段ほど感度を上げることが出来るのだけれど、ノイズまみれで、一見して荒れている画質というのは誰でもわかるものになる。

・D7000は?

一方、D7000はその後7000シリーズとして続く、NikonのAPS-Cサイズデジタル一眼レフの中級〜上級の間の機種。
これは、2010年の10月末に発売。
これも、結構古くて12年前のものになる。
1600万画素のCMOSセンサー機。
古いAFレンズも使える機種で、これはD40Xなどの初心者向けやD3000シリーズ、D5000シリーズといった初心者〜中級者向けといった機種のラインナップとは明らかな差別化がされている。
3年間の技術の進歩はそれなりにあって、CMOSセンサーに変わっていることもあり高感度がカタログで6400、さらに増感2段分で25600相当まで撮影できるようになった。
しかしながら、ノイズが出ないで実用的かな?と思えるのは1600位までという感じはある。

・違うなぁと感じる所、共通しているところ

ファインダーは初心者向け機種と中級者向け機種とで全然違う。
D7000はファインダーが視野率約100%で、とても見やすい。
これは、D40Xとは比べものにならない。
ペンタプリズムを使っているD7000とペンタミラーのD40Xという差もある。
ファイダーの倍率が0.94倍のD7000と0.8倍のD40Xでは、大きさも違う。

もう一つ違うところは、シャッターを押したときのタイムラグ。
D7000はものすごく速く感じる。
D40Xも、使い始めの頃は「良いなぁ」と思っていたのだけれど、それは基準がEOS Kiss X5だったこともあり、やっぱり初心者向けの機種同士では余り変わりがないということなのだろう。
しかし、D7000はやっぱりハイエンド向けということもあり、その辺の性能が違う。
当然、連写性能はD7000が圧倒的に早い。
SDカードドライブもダブルスロットで、RAWとJPEGの保存をそれぞれに振り分けることも出来てしまう。

しかし、それでもD40Xはそうした初心者向けでありながら、カメラ本体の出来の良さはピカイチで、しっかり感が結構すごい。
この辺は、それまでCanonのEOS Kiss X5を使ってきていて、その差をものすごく感じたところでもあった。
それは、初めてこのカメラを手にしたときの感動をnoteに書いた。

D7000も当然ながらがっしりとした感じは、ものすごくいい。
Nikonの品質は、ハイエンド向けが良いのは当たり前としても、D40Xの様な初心者向けの機種にも手抜きがない感は強い。
長持ちするのならば、ずっと大切に使っていこうと思う雰囲気がある。

写りの違いは?

今回は、2本のレンズで試してみた。
1本目は、AF Zoom-Nikkor 28-70mm f/3.5-4.5Dという、フィルム時代の古いズームレンズ。
D40Xではマニュアルフォーカスで使う事になる。
2本目は、AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED IIという、D40Xのキットズーム。
こちらは、一応デジタル時代になってからのものではあるが、初心者向けカメラのキットズームなので、基本的にはNikonのレンズの中では安物の中に入る。

・AF Zoom-Nikkor 28-70mm f/3.5-4.5D

D7000 ISO200 28mm F=10 1/400s
D40X ISO200 28mm F=10 1/400s

どちらもプログラムモードで撮影している。
ISO感度を揃えたら、露出はどちらも同じになった。
レンズが同じだから、そのままセンサーの性能ということになる。
ちなみに画素数が違うので、JPEG撮って出しで画像サイズはD7000は7.5MB、D40Xは1.1MB。
noteに貼り付けただけでは、画素数が小さいD40Xでも十分。
こうやって見比べてみて、CCDセンサーの方が発色がこってりしている感じというのがあって、これまで印象だけかな?とも思っていたことは印象だけではないというのがわかる。
空の見え方は、D7000の方が若干赤みがかったように感じるのは、自分だけか?

・AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II

D7000 ISO200 F=10 1/320s
D40X ISO200 F=10 1/400s

こちらも同じプログラムモードで撮影している。
D7000の方はシャッタースピードが若干遅い分、画面も明るい感じになっている。
だから、これに関しては、そんなに見比べることが出来ないかもしれない。
Mモードで露出を合わせて撮影すれば良かったなと、あとから後悔。
しかし、写りに関しては古いレンズから新しいレンズに変えたとしても、余り変わらない感じがある。
一番印象が違うのは、空の色の出方だろうか。
この辺は、JPEG撮って出しなので、画像エンジンがどのように判断しているのかということも関係してくるのだろう。
D7000は若干黄色味がある感じになっている。
D7000の特徴的な黄色い感じというのが、いつでもあるという事なのかもしれない。
それに対してD40Xはニュートラルという感じ。
よく写っている。

こんなことをして、ただ遊んでいるだけ

こうやって、レンズを同じにしてカメラのボディを入れ替えて撮影してみることで、それぞれのカメラの個性が見えてくる。
その個性をわかっておくと、色々なシチュエーションで持って出るカメラを選ぶときの選択肢を絞りやすく出来る。
そんなこと、意味があるのか?と言われれば、「これも、遊び」ということになる。
中古で欲しいと思っていたカメラを安く手に入れることが出来る様になった。
それこそ、オールドデジタルカメラなんていうものは、家電製品の旧型機種以上に、型が古くなればなるほど値段は二束三文。
だからこそ、そんなにお金を持っていない自分でも遊ぶことが出来るのだ。
遊びの中で、楽しんでいるのだから、バカボンのパパと同じで、
「これで、いいのだ」
というわけだ。

こうしたことに時間を費やせる心の余裕があることは、自分としてはちょっとうれしいという実感がある。
遊びは、心の余裕がなければ出来るものではないのだから。
カメラを通じて、そんなことを感じている。

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