20210706 フィルムカメラ遊び・・・Nikon FM-10とKodak Portra160でサクラの頃の定点観測
前にフィルムを現像に出した内のシリーズの最後。
Kodak Portra160をNikonのFM10に入れて撮影したもの。
レンズはAi-S Nikkor 50mm f/1.4。
このカメラは露出計が壊れているので、露出は完全に勘。
しかも、フィルムのISO感度も慣れない160。
だいたい100とか200とか400とか、キリの良いISO感度のフィルムばかりを使ってきたし、またデジカメでもISO感度を設定するときには160というのは経験したことがない。
なので、フィルムの説明書きの感度も参考に、そしてiPhoneに入れている露出計アプリを使って、絞りとシャッタースピードを調整しながら撮影をした。
完全に時季はずれではあるけれど記録として残しておく。
ここのところ、FM10は1枚目と2枚目の間がこのような状態になることが多い。
巻き上げがどうも上手くいっていないのかもしれない。
まだFM10は現行品と言うこともあり、Nikonでの修理が利くみたいなので、一度Nikonサロンへ持って行ってみようかとも考え中。
お気に入りのサクラの木。
ちょっとだけ、位置を変えて。
川の土手へと上がってきた。
この日はベンチでのんびりと過ごすのにはもってこいの日。平日ながらスーツ姿の人が休憩していた。
反対側の土手へと移ってきた。
こちらのサクラの木には、提灯がつけられている。
下草も駆られていて、芝生が広がっているので、休日はお花見をする人がたくさん来るのだろう。
同じ枝を絞りをだんだんと開いて撮影。
一番よれるところから、16→8→1.4と絞りをひらき、それに合わせてシャッタースピードを速くして撮ってみたのだけれど、どれもあまり上手く撮れている感じがない。
絞りによってどのように移るのか、ファインダーで確認しながら撮影をしたのだけれど、背景が花が咲いているサクラの木ということもあって、ピントが合っているところが何も目立たない。
しかも、1.4の絞りの時には、一番手前の花びらにピントが来ていない。前ぼけしている。
自分の下手さ具合に、何だかなぁという感じ。
ここからは、街の風景。定点観測。
日陰と日光がよく当たっているところがともに入っているような写真でも、結構よく移っている。
フィルムのラチチュードが結構広いのだろう。
流石プロ向けのフィルムと言うことだけ有る。
日陰のショーウインドウやスタバの大きなシンボルは、それに合わせた露出にしてみたのだけれど、こうした撮影の方が良く落ち着いている。
Portra160は、これまで使ったことがないフィルムということもあって、どんな写りになるのか、かなりドキドキものだった。
現像からフィルムが帰ってきて、スキャンされたデータを見てみると、全体的に柔らかい印象。
撮影した時期が春先だったことで、空もスカッと晴れている感じではなく少し霞んでいるところもあるし、サクラを多く写しているのもあって、色味は派手ではない。
そのときの雰囲気は出ているような気がする。
しかし、川の土手の緑の色合いは、あまり出ていない感じがあって、ちょっと物足りない。
この辺は、若干露出がオーバー気味だったことも影響しているのかも。
木の幹の茶色も、レンズの性質もあるのかもしれないけれど、暗く沈んでしまっている感じがある。
購入したフィルムは2本で、あと1本残っている。まだ使っていない。
次にこれをいつ使おうか、ちょっと考えている。
せっかくの高いフィルムなのでと、ちょっともったいない感じがして使いづらい。
自分の場合、そういう「もったいない」と思って使わずにそのままということがよく起こってしまうので、フィルムは普段使いの製品の方が案外良かったりする。
普段使いの製品の中で、自分にマッチするものが見つかれば一番良いのだけれど。
しかし、今やフィルムも高くなってしまった。
だから、余計に使いづらくなっている。