20220713 NikonのD40Xでベランダから・・・
自宅療養を始めてから丸1週間が経った。
最初の頃は、家人の面倒を見ていたのが、自分も感染したことで人のことをするだけの余裕もない状態になってしまった。
そんな状態からようやく抜け出してきた。
読書をする元気も出始めた。
ちょっとした隙間にカメラを持って撮影したいという欲求も高まってきた。
ここのところ、OLYMPUSのPENデジタルばかりを使っていたのだけれど、ベランダから撮影するのにはちょっと物足りない。
そこで、オールドデジタルカメラになるけれどNikonのD40Xをベランダに連れて行ってシャッターを切る。
今日は、洗濯物が干せるくらいの天気ではあったので、そんなベランダからいつもの風景を撮る。
朝起きたての時間帯の方が雲はなかった。
洗濯物を干しにベランダに出たら、既に雲はかなりの量で、その隙間に晴れ間がある状態。
ただ、その晴れ間からの日光が山に当たって、明るい緑色を呈している。
今日もレンズは、55-200。
1000万画素のこのカメラレベルだと、写りに何にも不満がない。
レンズの性能が買っている感じ。
遠くに見える太陽の塔はちょうど日が当たっていたのか、明るく浮き立っている。
太陽の塔がこれくらいくっきり見えるときというのは、空気がそこそこ綺麗な時。
ベランダから見る事の出来るお気に入りのサクラの木や、その周りの草むらは、昨日までの雨でみずみずしい緑を示している。
蝉の声はかなり大きくなってきて、いよいよこの不順な天気が終われば夏本番になるのだろうなという感じがする。
次は夕方。
洗濯物はもっと早い時間に取り入れたのだけれど、18時を回ってからまたベランダにカメラをもって出た。
この時間帯に撮影すると、特にNikonで撮影すると独特の青さが出てくるのが面白い。
今回はD40Xだけれども、D7000で撮影しても夕方は青さが出てくる。
ホワイトバランスを太陽光にしているというのもあるだろう。
この青さが気持ちよく感じ始めると、Canonの赤紫がかった色味がちょっとどぎつく感じてしまう。
遠景の雲が今日はよく見える。
夕方の薄暗い世界を切り取ることが出来て、ちょっと満足感がある。
薄暗い中で、今日はもう一度サクラの木を撮る。
この時間帯特有の光がもたらす、鬱蒼とした感じ、森の中に入っていくときの薄暗さからくる怖さみたいなモノ、そうしたものが木々が密集しているところにはあったりするが、ここも普段は人が入れない所だったりするだけに、そうした雰囲気が見えてくる。
そして、そんな雰囲気がこれまた切り取ることが出来て、ちょっとうれしかったりする。
こうやってカメラで撮っていると、自分の視点というモノがどういった特徴が有るのか、少しずつ自覚できる感じがしないでもない。
どちらかというと、引き気味の位置にいて、全体を見たい感じが強い。
ミクロよりもマクロ。
それは、ただでさえ一点集中しやすいところが有り、そのことによって周りが見えなくなることで失敗してしまう傾向が強いという自覚から、そんなポジションを取るようになってきたのかもしれない。
でも、空気感は味わいたい。
だから、広いところが好きになる。
広ければ、全体を見ながらその空気を胸いっぱい取り込めるような気がするから。
そうした場所が、自宅のベランダにあるから、ベランダにカメラを持ち出すのが好きなのかもしれない。