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20210914 モノクロフィルム遊び・・・RICOHのR1とORIENTALのSEAGULL100の組み合わせ
ORIENTALのSEAGULL100の3本セットの3本目。
コンパクトカメラに入れて撮影するのは、とても楽しい。
RICOHのR1はレンズの画角が30mmと、コニカBigMiniS、OLYMPUS XAの35mmよりも少し広い。
その辺の違いがどんなモノなのか、興味がある。
もともとGRシリーズは、R1というカメラから発展して現在に至る訳で、このカメラのコンセプトはそれだけ優れていたということが言えるのでは無いか。
実際、GR1が生まれるまで、森山大道さんとか荒木経惟さんとかが使われていたのも知られている。
このカメラのコンセプトを発展させて今に続けているRICOHという会社は、すごくいい財産を持ち続けているなぁとホントに思う。
このカットは、以前FUJIFILMのアクロスⅡと比較で出した画像。
アクロスを使い切ったと同時に、SEAGULLを入れてすぐに撮影した。
雨の日の様子。
ワイドなのと、天気が雨なのとで、墨の濃淡で遠近感を表す水墨画のような感じになっている。
街並みはいつものだけど、それでもちょっと雰囲気が違って見える。
連絡通路の上から地上を見下ろす。
ここで撮影するのも、好きなんだよなぁ。
いつものTSUTAYAの入り口。
ここからは、曇り空の中でのウォーキングに出かけた際のモノ。
影が無い。
そんな光の中で、どんな写りになるのか興味があった。
天気が悪かったからなのか、この日は人気がホントに少なかった。
まっすぐ続く道をワイドレンズで撮ると、1点透視図法の感じがすごく強くて面白い。
でも、写したい対象って何なんだろう?って自分でも思ってしまう。
雑草まみれのバス停。
道の反対側から撮っているので、若干遠目か。
でも、これくらいの距離感が心地よく感じたりもする。
飛び出し坊やがいっぱいある辻。
縦位置でも。
ここでも、まっすぐ続く道を撮っているなぁ。
反対向きにも。
やっぱり人気が少ない。
幼稚園児の飛び出しを注意する看板は、ツタに飲み込まれてほとんど用をなしていない。
坂の途中にある歯医者。
どうやら、道を正面からまっすぐに撮りたい欲求が高いのが、このフィルムを見直していると気がつく。
「止まれ」が新しく書き直されていた。
線の白さとシャープさがものすごく目にとまったのでシャッターを。
これまた歩道を正面から。
ウォーキングをしながらの団地の風景はこれで終わり。
いつものイズミヤ。
ここの路地もよく撮っているが、真正面になっていないなぁ。
いつもの街並み。
フィルムは、どのカメラでも思いのほかマッチしていて、とても使い勝手が良かった。
今度は、FM-10かMZ-5あたりに入れて、撮影してみた。
それにしても、一点透視図法で消失点が中央というような写真ばかりを撮っていることに気付く。
これは、このカメラを持つとそんな気分になるのか、それともそうした構図自体が元々好きなのか、自分でもわからない。
30mmという画角が、一点透視図法みたいな構図を撮るのに気持ちいいという感じがなきにしもあらずという感じがしないでも無い。
遠近感が35mmよりも少し極端に出やすいというのもあるのかもしれない。
一眼レフではないので、ファインダーを覗いても実際に撮れる感じはわからないのだけど、それでもこう撮ってみたいと思わせる何かがあるのだろう。
そして、モノクロを使って撮影していることで情報量が減っており、ガチャガチャした感じになりにくいような気もする。
SEAGULLの3本は、どのカメラで撮影してもとても面白かった。
フィルムカメラで撮影するという時点で、ファインダーを覗くときの心構えは既に違うのだけど、さらにモノクロフィルムを入れているということで、光に対しての思考が変わっているような気がする。
「何が?」と言われると、まだ言語化できないが。
案外、くもりの日の写真が良いように見える。
そうしたこともあるのかもしれない。