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Access to Nutrition Indexとは?

最近、世界の栄養不良の問題に取り組む国際的な活動として、Access to Nutrition Initiativeという活動を知りました。本稿では、Access to Nutrition Initiativeが公表する「Access to Nutrition Index(ATNI)」について、その内容を簡単にご紹介したいと思います。

ATNIとは?

ATNIは、世界の大手食品・飲料メーカーが、いかに栄養不良の問題に貢献しているかということを評価する取り組みです。ちなみに、ここで言う栄養不良というのは、過体重、肥満、低栄養、微量栄養素不足のことを指します。

ATNIの対象企業は?

ATNIの対象企業は、現在世界で25社です。味の素や明治、サントリーといった日本の食品メーカーも対象に含まれています。

ATNIは何を評価しているのか?

コミットメント、取り組み、開示の3つを軸に、各社のガバナンスとマネジメント、健康的な・手頃な・入手可能な商品の生産と販売、消費者の商品選択や購買行動に与える影響、を評価しています。

誰がATNIを利用しているのか?

ATNIは、政策立案者や投資家、国際機関、NGOなどで利用されています。

そもそも栄養不良は何が問題なのか?

栄養不要は、医療費の増大や労働生産性の低下などを通じて、社会や経済に対して多額の損失をもたらします。つまり、世界経済の成長に負の影響を与えるという問題があります。

SDGsとの関係は?

栄養不良の問題の解決は、SDGsの掲げる目標「飢餓をゼロに」と「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献します。

栄養不良が食品メーカーのビジネスに与える影響

健康や栄養面で課題のある商品を製造している企業は、以下のようなリスクに直面する可能性があります。健康や栄養面で課題のある商品とは、具体的に脂質や塩分、糖分の高い食品のことを指します。
・レピュテーションリスク
・訴訟リスク
・売上及びシェアの喪失
・規制リスク

参考文献


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sora
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