主…何故なんだ?(とうらぶ妄想創作)
ある日のとある本丸
昼下がり
審神者の部屋へ突如現れた石切丸
何やら穏やかではない様子
昼のぼんやりの時間に緊張が走る…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
主!
私の何がいけなかったのか…
教えては貰えないだろうか?
何故私は主の近侍から外されたのか…
毎朝夕のご祈祷の時間が長過ぎたのだろうか?
それとも出陣する度にボロボロになって手入れに時間がかかってしまうからだろうか?
皆の健康を祈るが過ぎて悪たるものが棲みついていることに恐れをなしているのだろうか
まさか、禊を見てしまったのかい?
いや、私の主がそんなことをするわけが…
しかし、あの旅から帰ってから
主の様子がおかしいのだ
手紙に変なことを書いてしまったのだろうか?
ばかばかばかばかばか!
私は何をいったい書いてしまったんだ?
参拝客のことか?
参拝客?ん?あぁ!まさか!そういうことか!
主は私のためを思って近侍でいてはゆっくりご祈祷をする暇も無いだろうとそれで…
あぁ…
私としたことが
主との長い付き合いだと言うのに変なことに嫉妬してしまったようだね
主、ごめんなさい
私のために祠も鳥居も祭壇も立派にしてくれたというのに…これからも、励むとしようか!
主のためにも
みんなのためにもね
たまには出陣させて欲しい
戦いは好きではないが
この本丸を護るためなら少しくらいはチカラになりたいからね…
その時は遠慮なく言って欲しい
主
いつもありがとう
ぼんやりの時間に突然春の嵐のように
ひとりまくし立て帰ってしまった石切丸…
キョトンとした審神者…
少しすると突然クスクスと笑いを堪えられなくなる…そう、石切丸が嫉妬するなんて思ってもいなかったのだ
何一つ答えられなかったほどに早口でまくし立てるなど想像もつかなかった審神者は、しばらくクスクスと笑い続けていたそうな…
〜石切丸の嫉妬〜
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
何度も言う
これは私の妄想たる妄想だ
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
ずっとね
意地でも石切丸を近侍にしていたんだ
でも、最近はずっと第4部隊に置いていて
何時でも出陣できるように
しかしご祈祷の時間はそれなり取れるように…
そんな気持ちもあってその位置に配置していたんだ…ところがふと聞こえてしまったんだよね
「私は主に嫌われてしまったのか?」と
ご祈祷の最中に突然呟いた石切丸の姿を…
あれは、旅から帰ったあとの事だったね
とてもいつになく熱心に祈祷をしている後ろ姿を見かけたんだ…その霊力の高まりにとても驚いたんだ…そして気が付いたんだ
「キミにはこの時間がとても大切な務めなのだよね」と…
私もそんなに戦いに出て欲しくはないし
だからといってもっと強くなって欲しくないわけではないからね…
その大きな背中を見ている事が大好きだから…
だから、つい。
みたいなことなんです
えぇ
愛おしい石切の御神刀ですからね
そうボロボロになられても困りますので
愛着が強いからこそのお話なのです
(あくまでも創作だからね)
他に面白いこと浮かばないかなぁ…
と思いつつ