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pain

痛いです。
ナースコールが鳴る。
駆けつけると
患者さんはいつも通りにみえたりする。

痛みというのはあくまで主観的。
その人にとっての痛いは、誰かにとっても痛いなのか。
その人の死ぬほど痛いは、誰かにとっても死ぬほど痛いなのか。
それは分からない。
でも一つだけ言えるのは、
その人が痛ければ痛いし、
死ぬほど痛ければそれほど痛い。
ただそれだけのこと。

その人にしか分からない痛みを
ありのままに感じる。
その人を取り巻く全てで感じとる。

痛いのは体だけではないかもしれない。
不安や恐怖が心を抉っているのかもしれない。
家族を想って苦しんでいるのかもしれない。

その痛みには
薬ではなく
そばにいることや
手の温もりが
必要なのかもしれない。

幾通りもある方略の中から
一つのinterventionを選択するのには、
想像力と多角的で緻密なアセスメントがいる。

看護の複雑さ
それ故の楽しさ苦しさはそこにあると思う。

答えのない
形のない
世界に
誇りを持ちたい。

これは自戒も込めて。



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