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骨董屋カイトリ紀行 #3


仙台市内、今日はぽかぽか。


まずはAM10時から仙台市青葉区愛子の骨董商が集う某所で所用。

仙台市青葉区愛子某所、骨董商の秘密クラブ
僕もなんやかんや10年も通っている
そのうち、許可を取って記事にしたい


今日は早退して、宮城郡R町へ向かう。
本日も買取業務が入っている。


本日の依頼者とは15時の待ち合わせ。
1時間ほどのドライブだ。

R町は並木がキレイ


本日の依頼者


今日のお客様は、リピーターさん。
かれこれ2年ほど、定期的にお呼び立ていただいている。

僕の人柄がスキなんだってさ。
とてもうれしい、ありがとうございます。

もよう替えや、片付けが進むたびに少しずつ。
都度用命いただき、都度物品を買い取らせていただいている。

今日のところはこれだけ


依頼者宅、まん前は山。
新緑の季節。

忙しなく過ごしているもんだから、気が付かなかった
すぐそこに夏



植木鉢

積みにくいし壊れやすいし…けっこう大変


買取しておいてなんだけど、昭和から平成(製造から50年以内)にかけて、現代の植木鉢は基本「買取不可なアイテム」だ。

今回は様々な観点から「まあ、売れそうかな」であったので、たまたま買い取らせていただいた。

もちろん古くないモノでも特定の作家さんの作品(木箱がついていたり)や京焼や九谷焼の蘭鉢なんかは高価での買取可能だが…。

「フツーの植木鉢」はなかなか難しい。
使っていたらなおさらだ。

とはいえ今回のように例外もある
捨ててしまう前にプロの目で見てもらうのは
いかがでしょう


そのほか江戸・明治〜昭和初期までの染付の鉢なんかは喜んで買取可能。

…と言っても「家にあるモノがなに時代のモノか」なんてフツーわかんないよね。

↑参考までにこちらで掲載しているのは明治期の植木鉢だ。

火鉢(木製・長火鉢)

こちらもまた難儀するアイテム。


コレね


木製の火鉢は特性上、保管状態がすこぶる悪いことが多い。

どうしても内部で火を扱うので木材が反り曲がったり、木部に焦げ目がついたり…

また、木製火鉢には「関西火鉢」「関東火鉢」「角火鉢」と数種類あり、基本的には関西火鉢が一番人気、次いで関東火鉢、不人気が角火鉢…

僕が活動する東北では関西火鉢はほとんど見ない。

今回は関東火鉢 製作より100年ほどは経つだろう
とはいえ取っ手が欠損、欅だが漆の状態もすこぶる悪い
この状態じゃあなあ…


文句ばかり言うようだがウソを吐いてもしょうがない。
あまり売れないモノは逆立ちしたって「あまり売れない」
カンベンしてね、とお断りの上安価での買取。


ちなみに30年以上前は骨董屋さんでとても高価で販売していたらしい、ヨ。

今日の「コレは!!」


今回のお客様からは合計で数十枚ほど、「絵画」を買取させていただいている。

なんでもリサイクル屋さんで「いいな」と思ったら買って、気分によって差し替えたり、模様替えしたりすることを数十年ほど続けているそう。
(最近はその度に僕に売ってくれるってワケね。)

この作家さんの水彩は見たことあるけど、こちらはリトグラフだった



↓本日の「コレは!!」はこちら↓

大正浪漫の代表的挿絵画家
「蕗谷虹児」代表作の1つ「うたたね」



竹久夢二などに代表される、憂いや悲しみを表現した美少女画を指す"叙情画"
その言葉を提唱したのも蕗谷虹児だ。



一度買ってみたかった…とはいえこちらは昭和後期の復刻版画。(ひとめで、サイズで、わかる。)


欲しいものが、かる簡単に手に入ったらツマンナイもんね。

一度は僕の手のひらに収めてみたい。
そのようなモノが、僕にはたくさんある。

いつかホンモノを…と夢見て。

明日も買取へ!


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