古道具を楽しむ #1 灯りモノ・燭台
火を灯す。
採掘資源の乏しい日本において油はとても希少だ。
植物(えごま)から、魚から、クジラから…
無理矢理搾り取って使うしかなかった。
そんな貴重な油を使用して行われる"灯す"という行為。
灯りのある夜は、彼らにとってどれだけ希少で、有意義な時間だったろう。
自在燭台
自在燭台の自在は"自在に伸び縮みできる"の意。
※自在鉤の自在と同じ意味
ぐるぐると螺旋を描く胴体は装飾ではなく、機能に則したモノ。
上下の動きを自在にすることで灯りの照らす範囲も調整できる