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年末年始に見るならこれ!『ファンタジア』 ~クラシック音楽とアニメ映像が融合されたディズニー映画の傑作~

12月に入ると街はイルミネーションで彩られ、あちらこちらからクリスマスソングが聞こえてきて、もう年末かぁ、と少し寂しい気持ちにもなりますね。私はお店やレストランで流れているBGMがとても気になります。今年はフランク・シナトラ、エラ・フィッツジェラルド、メル・トーメ、ナット・キング・コールといった往年の歌手の歌声がよく耳に入り、古めのジャズボーカル好きの私は歩きながらニンマリしています。

そして年末が近づくとハートウォーミングな映画を観たくなる方も多いのではないでしょうか? 私もその一人。今年はどうしようか、と今からワクワクしています。

あれこれ作品を思い浮かべていますが、その中で今年はディズニー映画『ファンタジア』を観たいな、と候補に挙げています。


簡単に『ファンタジア』を説明しますと、1940年版と2000年版があります。いずれもクラシック音楽に美しいアニメーションが付けられた映画で、デュカス作曲「魔法使いの弟子」の音楽に合わせて両作品に登場する、まさに魔王使いの弟子に扮したミッキーマウスは最も印象に残るキャラクターの1つです。1940年版は公開当時、評判はあまり芳しくなかったようですが、ホームビデオ、レーザーディスクなど、自宅で映画が楽しめる時代になり、長い年月を経て評価されてきたようです。

『ファンタジア』と私

私は長年の『ファンタジア』ファンです。少しその歴史(笑)を紹介します。

出会いは小学生のころですが、1940年版の『ファンタジア』を初めて観たとき、なんてロマンチックでおしゃれな映画なんだろう、と感銘を受けたことを覚えています。特にこの映画の音楽に注目し、すぐにサウンドトラックを購入。80年以上前の映画ですから音質が古いのですが、それがまたなんとも心地よく、何度も聴きました。オーケストラはアメリカの5大オーケストラ(Big Five)の1つフィラデルフィア管弦楽団、指揮は巨匠レオポルド・ストコフスキー。映画のサウンドトラックという枠を超えて、クラシックの名盤と言ってもよいのではないかと思います。

2000年版については、幸運にも高校生のころ、公開時に映画館で鑑賞することができました。2000年版の公開を知った時には「やったー!」と喜んだのですが、1940年版があまりにも高水準であるため、2000年版はどんなものかと多少斜に構えていました。しかし、やはりすごかった。今思えば、使用されている楽曲はクラシックの名曲揃いなのですが、当時は知らない曲の連続。未知の素晴らしい音楽に出会うことが楽しくて仕方なかった高校当時、こんなに自分を喜ばせてくれる映画は無い、そんな感覚でした。その感覚があまりにも嬉しくて、2度劇場に足を運んだほどです。

ファンタジアの魅力とは


2作品から感じるのは、作り手の熱意です。とても丁寧に作られていますし、良いものを作りたいという心意気があるように思います。

以前、『天上の音楽~内田光子さんのリサイタルを聴いて~』にも記しましたが、素晴らしい芸術に触れたときは、言葉で表現するより五感で楽しみたいものです。今年の最後に、その楽しみを享受できる映画はやはり『ファンタジア』かな……。

皆さんもお時間あればぜひ!

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