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🍎ピピのつばさ🌼ピピの明日晴れたら良いな日記(時々)3🌺🐦
2020.9.23「夏から秋へ、スイカさんのスイカ畑に響く歓声」
草原をわたる風が、爽やかな風に感じられころになると。
クリの木のクリの実が、たわわに実って、トゲトゲのお洋服から日に焼けた顔を出し始めます。
すると、カキの木のカキの実も、うっすらと、うすいダイダイ色に染まり始めて。
リンゴの木のリンゴの実も、ちょっとだけ恥ずかしそうに、ほっぺを赤くし始めます・・・。
そのころ、スイカさんのスイカ畑では。
スイカさんが、今年し最後に残った、たった1つのスイカを、じっとながめていました。
そのスイカさんの姿は、なんだか、少しだけ寂しそうに見えました・・・。
夏の暑い時には、みんなスイカさんのスイカ畑に集まって、楽しそうにスイカさんのスイカを食べていたのに。
秋になると、もうだれも、スイカには目をむけなくなってしまったのでした。
あんなに毎日のように、スイカさんの目を盗んでスイカをつまみ食いしていたカラスのリルレさえ、いまはカキの実やクリの実を食べることの方が忙しいようです・・・。
スイカさんのスイカ畑から、少しだけ離れたところに、1本の大きなクルミの木がありました。
そのクルミの木の上では、リスのチキチキが、硬いクルミの実をかじりながら、そのスイカさんの様子をじっと見ていたのでした。
チキチキは、急に何かを思いついたような様子をみせると。食べかけのクルミの実を、木のへこみにグリグリっと押し込むと、一気にクルミの木をおりて一目散にどこかへ駆けて行ったのでした。
しばらくしてスイカさんが、最後のスイカを取ろうと立ち上がろうとした時です。
スイカさんの、後ろで誰かの声がしました。
スイカさんが、後ろを振り向くと、そこにはピピたちがやってきていました。
ピピは、スイカさんに言いました。
「ワァー今年最後のスイカだよー。スイカさんのスイカはとっても美味しいから、また来年も食べたいよねー」
すると、スイカさんは笑顔になって
「そうかー、じゃあこの最後の1個のスイカはみんなで食べようかー」と言いました。
それを聴いたピピたちは、うれしそうに歓声を上げたのでした・・・。
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クルミの木の枝と
ピピと
チュウ太とチュウ子と
リスのチキチキと
きっとフルーツ島の秋の草原は、こんな感じです。
フルーツ島とは、 果物の妖精たちと、その仲間たちが住む島です。
🍎ピピのつばさ🌼ピピの明日晴れたら良いな日記(時々)3🌺🐦
2020.9.23「夏から秋へ、スイカさんのスイカ畑に響く歓声」
終り
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