閃きショートSF「20××年・アノヒトノマスク」
アートとメルヘンと創作の森・秋野あかね
20××年
人類は未知のウイルスとの戦いに敗れ去った・・・。
しかし、この男は後も僅かに生存している内の一人だった。
今では地球の支配者はウイルスの耐性を得て生き残った野生動物や家畜やペットが突然変異で凶暴化した動物たちに成っていた。
男は狂暴な猛獣たちの目を逃れながら、今は廃墟と化した病院の入り口をショットガンで吹き飛ばすと院内を物色した。
すると男は「クソッ、やっぱり此処にもない」と言って肩を落とした。
微かに届く情報では、外国では日本よりも多くの生存者がいるらしいが・・・。
日本では、あの男のせいで医療用のマスクや防護服、人工呼吸器などの増産よりも、一度使えば熱湯消毒をしなければ成らない酷く面倒くさい布製のマスクを作り全家庭に支給する事が優先された御かげで、この有様だったのだ・・・。
閃きショートSF 「20××年・アノノヒトノマスク」
(この作品は、創作でありフィクションです。)
終
感染症との戦いで日本が先の大戦のような敗戦を迎えない為には、如何に感染拡大のスピードを緩やかに抑えられるか。そしてその間に医療の準備や充実を速やかに行い人々の生活や命を護ることが出来るのかに係っていると思います。
早く日本が、この国に住む全ての人たちの生活や命が護られ感染症に勝利したと言える日が来ることを願っています。
そして今回の感染症により、図らずも犠牲に成られた方々に哀悼の意を奉げたいと思います。
2020.4.17 21 24更新
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