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専門スキルがコモディティ化されて、基礎で差がつくようになるんじゃないか

専門スキルだけがスキルではない

見えているのはほんの一部。その下には多くのスキルが埋まっている。
サッカーでボールを触る時間なんてほんの一瞬。ボールを狙ったところに蹴れるだけでは、いい選手にはなれない。

ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキルの重要性が軽視されていないだろうか。コピーライティング・デザイン・簿記といった専門スキルはもちろん高めるべき。一方で、スキルはそれだけではないことを認識したほうが良さそう。

このように、本来キャリアはハードスキルを鍛えることによって面白くなるはずなんです。それなのに、「若い頃にソフトスキルだけ揃えておけばあとは楽ができる」という考えの人が圧倒的に多い気がしませんか?

Voicyの緒方さんはソフトスキル・ハードスキルと表現している。
心技体の技がソフトスキルだったとして、ハードスキルである心と体がついてこないと、結果として良い成果は生み出せないんじゃないか。

専門スキルを発揮するために、他のスキルも必要。
ヒューマンスキルを高めていくことで、その専門性をいかんなく発揮できる状態を作れるのではないか。

スキルは目的を達成するための手段でしかない

例えば、プロサッカー選手を考えてみる。
うまい選手と言われてどんなイメージを持つだろうか。パス、ドリブル、左足でのシュート、そういったスキルばかりが目立つかもしれない。
成果を残す選手・評価される選手にとって、テクニックは必要条件だが十分条件ではないと思う。走力も求められるし、広い視野も求められるし、チームメートとのコミュニケーション、戦術理解も必要。

ボールを扱うスキル以外にもいろんなスキルが必要だし、ボールを扱うのがうまいだけでは、トッププロになるのは難しいと思う。
(走れる選手は強いし、古橋はオフザボールの動きが素晴らしい)

専門スキルのコモディティ化が進む可能性

スキルのコモディティ化が進んでいく気がしている。テクノロジーの進化によって、専門スキルと言われているものが専門スキルではなくなっていくんじゃないか。

例えば、契約書のチェック。法務知識を有する人にしかできない仕事だったが、AIレビューツールの発達によって契約書をチェックできるという能力の専門性が薄れるかもしれない。

では法務知識の価値がなくなるのか?というと決してそうではない。機械には対応できない抽象度の高い課題や考える能力が必要となるケースは多々あるはず。その際に求められるのは専門的な法務知識だけではなく、あらゆるシーンで求められる考える力や伝える力といった、ハードスキルの質だと思う。

高めるべきスキルとは

ハードスキルの土台が大きければ大きいほど、ソフトスキルを活かせる。ハードスキルとソフトスキルの掛け算によって、成果が変わってくる。

もちろん専門スキルを軽視するわけではないが、その根幹となるスキルの質とも向き合うべき。基礎をおろそかにしてはならない。

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