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【3.11からコロナまで】 災害の後に見える私たちの景色

Hola~アスキです!
日本はすでに1日早く、3.11のポストを沢山みたので今日は私もこのことについて書いてみようと思います。

2011年の3月11日から10年が経ったと思うと早いなぁ、と思います。
私はその頃アパレルの営業をしていたので、Spring シーズンのコレクションを早くもきて、営業先に出かけなければ行けなかった日。
もう少しでオフィスを出なければいけないという時に地震は起こりました。

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品川の湾岸エリアのオフィスで、オフィスから階段を降りるときに横揺れの中階段を降りるのがこんなに難しいんだ、とあんなに地震の訓練を子供の時からしていても実際は分からなかったもの。
携帯も全て繋がらず、お店のスタッフの安否確認や自分の家族の安否確認などもできなかった状態でこういう非常事態の携帯の意味のなさを痛感したものでした。(この時の経験から安否確認のアプリやシステムなど、今ではずいぶん進歩しましたね)
外に出ると、お台場の方面のブリッジは映画のワンシーンのように揺れていて、車がトランポリンのごとく跳ね、その横では火事で煙がモクモク立っているのを目撃し一瞬あまりに非現実的な映像で衝撃的だったのを覚えています。

結局両親にも電話が繋がらないし、歩いて実家まで行くことに。
ヒラヒラした薄手のワンピースとハイヒールで品川から赤坂まで数時間歩く際、これだけ自分の格好に後悔した日もなかったでしょう。(その翌日から必ずペタンコの靴と上着を予備にバッグに入れるようなりました)
結果実家に着くと両親も無事で、家も被害はもちろんあるものの最悪ではなかったので、安心しました。

この後、仕事ではもちろん百貨店なども営業自粛、まだ余震も何回もある中、会社でも毎日営業会議で変更・修正が行われ、予算を下降修正することになり、その結果経費なども大幅カットとなりました。
こういう時に経費として削られる一番のメスは人件費。
ショップでは当時イベントなど数日だけ働いていただくようなマネキンさん(単発のスタッフさん)も毎月多く雇用していたものの、そういった費用はカットとなり、全て営業がショップに立って販売応援をすることで人件費を削減するとなり、毎日都内の色々な百貨店に応援販売に行っていました。

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それでもまだまだ事態はよくならないので、さらにショップの契約社員さんなどの見直しが入り、私は当時25歳でしたが、この時に契約社員さんの何人もに「再契約出来ない」、という旨を伝えなければならず、今でも会社員の経験の中でトップ3の辛かった出来事に入ると思います。
契約社員の多くの方は女性でお子さんがいるため、限られた日数や条件でしか働けない方が多く、シングルマザーの方も何人もいらっしゃいました。
もちろんこんな若造の私がそんな契約の打ち切りの話に行って納得してもらえるわけもなく、「非人情者」くらいの言葉も投げられて、でも彼女たちの苦しい事情も知っていたので言われても当然だ、と私もどうすることも出来ず本当に苦しかったし悲しかったです。

契約社員の方がいなくなると、今度は残ったスタッフもあまりに人数がタイトになって、風邪を誰かがひいたらもうお店が回らなくなる状態。
店長さんから「アスキ、今日は○○が風邪でこれない、ていうから来てくれる?」と朝早くからメールをもらうこともしょっちゅうで、急遽お店に立ったり、お昼のランチ休憩のためにお店にヘルプに行ったりと、私も大忙しでした。
でもそうやってサポートしにいくことで、お店のスタッフの方との関係は段々と密になり、また、お店のスタッフの方の苦労も本当に理解できるようになって、結果スタッフの方から信頼してもらえるように多少はなったのでした(とても出来ない営業だったのでいつも怒られていましたから!)

結果半年ほど経っても数字は伸びず、今度は残ったシーズンの服を売り込む新たな営業も必要で、セールイベントなどが盛り沢山となり、これにも営業が主に仕切って販売するので大忙しが続き、とにかく自転車操業の日々が続いたのを覚えています。

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消費者の方にとって、この震災は一気に「買い物」への考えを変えた出来事でもありこの震災を機に「洋服」などのモノに費やすより「経験」などのコトに費やす方向へシフトしていったかと思います
私自身もこの震災でファッション業界のデメリットというか、こういう時に人を喜ばせたり、助けたりするというのがファッションというのは出来そうで出来ないんだなぁ、と悩んだのも覚えています。
実際私はこの後しばらくして、当時の会社を辞めて初めての転職をするきっかけにもなりました。

今、またコロナの経験を通じて、世界が大きく、そしてものすごいスピードで変わっていっているなぁ、と思います。
ファッション業界も例えば販売はオンラインに切り替わり、ファッションショーもバーチャルとなり、会議や働き方も家でやるのが当たり前になる、と言うのはここまで切り替わりを余儀なくされたのはコロナがあってこそ。
そこには賛否両論あるかと思いますが、事実は「変わらなければいけない」タイミングなんだということ。
それ以外の選択肢はないのです。

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そしてこれからコロナが落ちついた後のその「変わった」世界はどうなっているのだろう?と考えたりもします。
私たちはこの経験から何を学ぶのだろう?
コロナは世界中の人々が悲劇に襲われたできごとです。
個人的には日本に関してはもっともっとお金のある方(特に政治家や公共機関の管理職のような方たち、企業の管理職の方たち!!!)が経済的援助や支援を積極的にしてほしいな、と思います。
そしてスピード感のある対応、飲食店などだけではなく各業界にもっとフェアな施策を出してほしいな、と思います。
そして世界に関しては、3.11で日本人が見せた団結力のような、「自己の利益」に囚われずに、世界がもっともっと団結して、お互いを尊重し認め合う、助け合う、「国」を超えた平和な世界へとコロナが導いてくれたらなぁ、と願います

ではではHasta manana!


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