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忘れることを知りながらも復習しない
本の感想や思ったことは読んだそばから書くに限る。なぜなら忘れてしまうからだ。エビングハウスの忘却曲線と呼ばれるものがある。時間が経つにつれて覚えている内容が減っていく、というものだ。
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引用したサイトによると、1時間後には内容を半分忘れ、1日経てば30%ほどしか覚えていない。それからは緩やかに下っていく。学校で復習が大切と言われる所以はここにあるのだろう。この引用も塾のサイトによるものだ。
小学生ならまだしも、中学生くらいになったら、「こういう研究があるから、復習することは大切」と教えることができるんじゃないだろうか。加えて、高校生で対数を習ったのなら、「この関数は対数グラフっぽいな」とあたりをつけられそうだ。対数グラフだと仮定したら、覚えているのが10%を切るのはいつか?と計算したりすることもできる。計算することに意味はないのかもしれないが、「対数って何に使うの?」という疑問の答えの1つにはなるだろう。
エビングハウスの忘却曲線のさらなる研究版?なのかは分からないが、復習を繰り返すことで、内容を覚えている期間が延びるグラフもGoogle検索上で見た。そうであって欲しいのか、はたまたそういう研究結果なのかは、分からない。けれども、経験的に復習を繰り返すことで内容を覚えている期間が延びるのは間違いない。
「習ったことをただちに復習しないと忘れる」これを知りながらも、復習できないのが人間だと思っている。機械ならば、ただただ合理性に従って情報を処理し、行動する。まあ、私が単純に復習できないことを認めたくがないために、「この不完全さこそが人間なんだ!」と思い込んでいる節もある...。
つい先日、2週間くらいサボっていた本の内容をまとめた。めちゃくちゃ時間がかかった。それにイライラもした。完全に2度手間に近いくらいの時間がかかった。これなら読んだすぐそばからまとめておけば、同じ時間が空いたのに、と思うほどに。
後悔したとしてもまた繰り返すのだろう。