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メモの手段とその選び方が映す人間関係

スマホでメモを取るようになって、楽になった。

何が楽になったか。

時間あたりに書ける文字数が多いのもそうだし、何より肩が凝らない。

けれども、上の世代ほど、メモは紙派が多いのは知っている。

そんなあなたを味方するなら、「要約力」が身につくのが、紙のいいところ。紙では、聞いた事を1から10まではメモすることができない。言葉を選んでメモする必要がある。全てを書こうとすると、何の話を聞いていたのか、分からなくなる。

若い世代は読解力が落ちていると聞く。SNSの影響で、短い文章に慣れ親しんだせいで、長文を読めなくなっている。私も長文を読むが苦手。短い文でも、行間を読む力がない。

紙にメモすることで、行間を読む力を鍛えられる。少ない言葉によるメモからその間を想像して、結びつける力を養う。

それだと今の時代には叩かれそうだ。「想像ではなく、ファクトを」、と。

現代では、事実に基づいた情報が重視され、想像だけでは評価されないことが多い。

それに紙に書き続けることで、ペンだこができる。これも努力の証として、客観的な評価を得られる。

私も受験勉強をしていたときは、「ペンだこができるまで勉強する!」なんて意気込んでいた。本末転倒である。受験勉強の目的は志望校に合格することで、ペンだこは努力の過程できるものだ。ペンだこができたからといって、志望校に合格するとは限らない。

メモをするのは、あくまでもアイデア出しや、忘れないための手段であって目的ではない。

さらには、メモ媒体が紙なのか、スマホ・パソコンなのかは、単なるツールの選び方でしかない。

アイデアを多く出せたり、忘れ事が減るなら、それに越したことはない。だからこそ、自分にとってどちらの方法が適しているのかを判断することが大切。

例えば、正確な記録を重視するなら、一度に多くの文字が書けるスマホやパソコンが便利。一方で、要約力や行間を読む力を鍛えたいなら、紙でのメモが役立つ。状況に応じて、それぞれを使い分けるのも良い選択ですし、両方を併用できればさらに効果的でしょう。

こんな私だが、上司の前でメモする媒体がスマホしかないときには、冷や汗をかく。「メモを取ってもよろしいですか?」とひと言、聞いた上で、誤解がないようにスマホを取り出してメモをしている。

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