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詩にしたとたんに空に飛んで行ったらいい、悲しみというものは

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詩集 ❘ 感情の端の一瞬のきらめき。 【テーマ:悲恋、孤独、抑圧】
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#人生

ようこそ、悲しみ

寂しさを無視していた。 その頃に沢山聞いていた音楽。 久しぶりに聞き返したら ああ寂しかっ…

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生きている証

その人を見るだけで 今日も生きていける。 私の住む世界の中にきちんと、あの人が居る。 そ…

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昔あなたがそう言ってくれた

今のまま変わらずに、 優しいあなたのままでいてと。 あれは夏の日。 もうないきらめき。

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私を大事にしてくれましたか

You treated me like a toyといったら怒ったようだ。 なぜ怒ったの。 プライドが傷ついたの…

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「終わり」の後 3

《終わり》を美しくやり直したい自分と、 復讐したい自分と、 いいとこ取りだけして楽しみた…

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「終わり」の後 2

見限ったから、 もう尊敬なんて、これっぽっちもしていないから、 だからしごく対等に付き合…

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「終わり」の後 1

『心を壊されて悲しかった。 悲しすぎたから忘れることにしてた。』 そう正直に伝えた。 『努力して築いた美しかった日々を 幼稚な嘘で汚されて怒っていた。』 そう言うのは忘れた。

ミラボオ橋

アポリネールの詩に 突然なにかが決壊して泣き出してしまったので、 いつか近いうちに 私は…

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わだかまりがあったのか、ということすら

何か間違えたのかもしれない わからない 何とも思っていないのかもしれない そうであってほ…

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遠い波の向こうに、過去

ふと、ああこんなにも、生きてしまったと こんなにも長い間 誰にもなつけず 誰にもなじめず…

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見つけて

身体だけ綺麗なままで 心だけずたずたに傷ついてゆく 平凡な、ともすれば明るい人生を歩いて…

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life goes on

かけ違われ続けるボタン ペアにならないカード 読まれない札 手の中にあると思っていた き…

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