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ハロウィンの夜のカレー

私はこれまで頑なに「ルウで作るカレー」を作ることを拒んできた。
スーパー天邪鬼ひねくれ野郎と呼んでもらって構わない。何せ「スパイスカレーを作る自分」をここ数年大事にしてきたから。それがアイデンティティだと思っていたから。

そんなわけないじゃんね

ご家庭カレーが食べたい衝動に抗えず、急に全てのアイデンティティがどうでも良くなったので、上の写真のようになんの変哲もないカレーをつくったのだった。

ハロウィンにいそいそと定時で帰り(残業している人はみないふり)、家に帰ってカレーを温める。
ご飯をいつもより気持ち多めに持って、前日から寝かせておいたとろみのあるカレーをかける。いただきます。

うめええええええ。

食べる前からわかってた、失敗なんてするわけない。だってカレールウから作ったんだもの。美味いように作られてる。ハウス食品という大先輩が長年研究し尽くしてきたであろう、あのジャワカレーだもの。そりゃあ、美味いよ。
適当な肉と、野菜は玉ねぎ・にんじん・じゃがいもで必要十分だよ。っていうか「2日目のカレー」っていう字面だけでうまい。じゃがいもはもう少しちっちゃく切ってもいいよ私。
想像したこともない国、ジャワに思いをはせる。そういえば実家暮らしをしていた時、母はジャワカレーを信頼していた、ような気がする。あの頃はまだ「私もいつかはこんな風にカレーを作るんだろうな」と思っていた、気がする。全部気のせいかもしれないが。

こういったものを自ら遠ざけてきたように思う。
簡単なものに頼るのは甘え、みたいな。私はもっと凝ったものを食べてますよ的な。
私と同じような輩に言いたい、良い歳していつまでひねくれ野郎やってんだ。ひねくれてねじねじしてる暇があったら、また、ハロウィンの街でぎゅうぎゅうになってる暇があったらとりあえず帰ってカレーを作りなさい。
ルウ買って、箱見れば作り方は全てそこに書いてある。どんだけ優しいのハウス食品さん。あと、私はジャワカレーに支配されているので、他のルウでおすすめあったら教えてほしいな。

そんなわけで昨日のハロウィンは1人おうちカレーという贅沢をしましたっていう、ただカレー作って食べたことを報告したいだけの記事でした。
今日もカレーです。明日はカレーうどんにしましょうね!

われわれは食に生かされている。それでは。

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