週末レビュー9月1日:どうすれば緑茶と串カツが売れるかひたすら考える
来週から始める緑茶屋と串カツ屋台の準備で死ぬほど忙しかった。
NYで緑茶屋売れるのか検証
これは卒業論文でもあり、慶應大学からも研究費が出ている。だからとかではないけど、もし検証できなかったりした場合、このお金どうしたらいいんだろうと思ってまじで焦っている。とはいえなんとか売る場も奇跡的に確保できた。1st Avenue(マンハッタンの一番西)と10th Avenue (マンハッタンの南側)の角にあるべろんべろん(https://www.yelp.com/biz/beron-beron-new-york)と言うお店で9月9日(日)から開始予定。最初は日曜だけで、余裕が出てきたら平日も入れていくみたいな形でやっていく。
POPアップとはいえ、周囲を唸らせるものを提供したい。そう思って、NY中の緑茶、抹茶屋、全てに足を運んだ。結論から言うと、緑茶を売ろうとした事は間違いである事がわかった。やっぱりネットで見るのと、実際に見にいくのでは100倍くらい得るものが多い。NYでは今抹茶がめちゃくちゃポジティブに受け入れられている。しかも、抹茶と緑茶の原価計算をして見たら、抹茶の方が安かった。NYer達は抹茶一杯に3〜4ドル払う事に全く抵抗を持っていない。抹茶ラテは大体5〜6ドル緑茶はと言うと、チャイニーズが飲んでるやつのこと?みたいな感じで受け入れられている気がする。
そして、緑茶、抹茶を扱うお店の中で圧倒的に人気No.1であるCha Cha matchaで2時間くらい顧客動向を観察した。https://www.yelp.com/biz/cha-cha-matcha-new-york-8。お客さんはほとんどが意識高い系の若い女性からキャリアウーマンがほとんどだった。あとゲイっぽい男性客も多かった。1割が抹茶。9割が抹茶ラテ。抹茶ラテにはアーモンド、ココナッツなど50セントでフレイバーを追加できる。
ここは完全に抹茶をバカにしているレベルなんだが、間違いなくどの日本人がやっているお茶屋よりも受け入れられいる。まず、間違いなく味ではない。価格でもない。店の雰囲気づくりだと思われる。
自分はどの領域で勝負するか。まず、全く同じクオリティの商品、あるいはそれ以上は作れる。次に価格は抹茶2ドル、抹茶ラテ3ドル、抹茶スムージ4ドルと言う設定で行こうと思っている。看板に関しては、もはやCha Cha Matchaを丸々パクろうかと考えている。ボトムラインはコンセプトをパクって、日本の本物を提供して、価格はNY1安い。それでもまだまだ足りない部分があるので、来週1週間かけて、もう一度いろんな店に足を運び、観察をして、死ぬ気で考え抜こうと思う。絶対にNYerが、「え、何これ」みたいなところまで辿りつきたい。
みんなには反対されているが上の値段で日本の駄菓子をDisplayの中からなんでも1つ選んで無料で持ち帰れるようにしたいと思っている。それでも利益出るから緑茶や抹茶はまじで恐ろしい。Cha Cha Matchaはおそらく毎日100万近く売上があり、原価率は10%行かないんじゃないかと思っている。なんとかしてヒットの糸口を掴みたい。
NYで串カツが売れるか検証
アメリカ人の友人と串カツの原価計算をひたすら繰り返して、やっとメニューが決まった。牛、豚、じゃがいも、なす、Fish Ball、ソーセージ。日本の1.5倍くらいのサイズで平均原価20%。友人とは値段設定でいまだに意見が行き違っている。原価率20%で計算すれば、一本2.5ドルが妥当だが、どうしても3ドルにしたいと。このへんはまじでわからないが、串カツはもともと庶民の食べ物だし、何でもかんでも利益を貪ろうとするアメリカスタイルはどうなのかなと思う。多分こんなこと言っている奴がいるから、いつまでもアメリカに勝てないんだろう。
看板づくりも素人並みのIllustratorとProcreateで日々作り混んでいる。こう言うタスクは出来上がったものが100%オリジナルというか、世界でその看板を作ることができるのは自分だけなので、すごい価値を感じる。もう10個以上看板を作っているが、いいものが思いつかない。今の所2度漬け禁止のおじさんが叫んでいる漫画が真ん中にきて両サイドに串カツという構図になっているが、このままではヒットするはずないので、これも今週気合い入れて仕上げようと思う。
その他雑感
アメリカには過去になんどもきているけど、今回初めてアメリカのことがだんだんいやになってきた。格差意識、差別は間違いなく、全部ではないけれど、ほとんどの白人の頭の中にはくっきりと残っている。今僕がいるコロンビア大学の学生たちもさぞかし裕福な家庭で育ってきたんだろうと思う。今まで会った中でたたき上げの反骨精神むき出しなやつなんか見たことない。そんな奴はゲームに参加できない社会。フェアじゃないから頑張って見返してやるという気持ちになる人が多い。その中でもちろん成功する人もいる。ただ、頑張らなくても自然にゲームに参加して勝ち続ける集団がいる。そんな社会の何が面白いんだと思う。ブラジルも格差社会で同じようなことを思うことがブラジルで働いている時によくあった。それでもアメリカのこの社会のあり方って本当に間違っていると思う。自分はこういうところに対してアンフェアねすをぶち壊す、インパクトを与えられる仕事をしていきたいと思う。そしてアメリカにいる間に必ずそれが具体的に何なのか、突き止める。こういう事を考えるといつも怒りが込み上げてくるので、今日はこのくらいにしとこうと思う。