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コミティア151

コミティア151にサークル参加した。

コミティアには、好きな作家さんたちがたくさん出ていた頃によく一般参加していた思い出がある。
ちょっとマニアックな作風の作家さんもたくさん出ていたりするので、当時ごりごりにサブカル文化の中で過ごしていた私にとって大好きなイベントだった。

そんな憧れのイベントに、時を経て、自分が本を作り、サークル側で参加する。
こんなエモいことあるか?
行く前に『メタモルフォーゼの縁側』を3回くらい見て泣いた。
(この映画好きすぎて100回くらい観てる。)

憧れゆえに、はじめて出るときには絶対に「新刊」というものを作って持っていきたかったし、今までのイラストまとめ本とかではなく「コミティアに出るために本を作る」という一連の儀式がやりたかった。
本が作れるのかどうかの不安もあってなかなか申し込む勇気が出なかったのだけど、今回ついに記念すべき初サークル参加。(わーい!)
きてくれた方々の「新刊ください」というセリフに感動を噛み締めたのだった。

自分のスペースに来てくれた方々には、ただもう感謝しかない。
サークル初参加な上、ジャンル選択を攻めたせいで、いつもいる界隈とは違う場所に一人ぽつんとしていたから、さすがに誰もこないかも、と震えていたけど、結果的にたくさんの方がきてくれて本当にうれしかった。
ありがとうございました。


今回ジャンルを「その他」にしたのだけど、私の好きな即売会の雰囲気があって居心地はよかった。
ただ、これが正解か不正解かは、…どっちかというと不正解かも。
ジャンル選択はどの層に届けたいかを選択するのが正解らしいが、そもそも「その他」を見に来たい層ってなんなんだ?全部見る人か?

売り子さんがいてくれたので会場をすこし周ってみたのだけど、ジャンルによってわりと雰囲気が分断されている印象。
イラストや雑貨あたりの雰囲気はかなりデザフェスと近く、設営が凝っていたり、華があってにぎやか。
個人的には、机に本だけ置いてある潔さに即売会らしさを感じて好きなんだけど、1スペースが狭くてひしめき合っているから、多少目立つアピールをしないと新規で見つけてもらうのはかなり厳しいのかも、と客観的に見ていて思った。
(会場って昔からこんなぎゅうぎゅうなかんじだったっけ…?)

他のスペースを見ていて思ったのは、卓上には見本だけ置いて裏から在庫出してくる感じがスタンダードなのかな。
自分が買う側だと声かけるの緊張するタイプだから、在庫を載せれるだけ載せて「在庫あるぞ!!」ってやる人間なんだけど、そんな人はあんまり見かけなかった。

↑本を積む人の図

でも同じ思考の人もきっといるよね……?
デザフェスってわりかし元気な人が多いけど、コミティアは元気のない人もたくさんきてくれた感じがあって、無言で本を手に取って
お客さん「(これ…)」
私 「(600円です…)」
みたいな心のやり取りを何回かした。

別の人のレポを読むと、「積んでいると売れていないような気がする。」「積んでいる本は触っていいのかわからない。サンプルだけあったほうがわかりやすい。」という意見も見かけて、そういうこともあるのか。
今後また考える。

お客さん側の目線だと、ポスター等目立つ場所にスペースの番号を入れてくれている人のありがたさよ…。
ここがどこなのか、この人がどのスペースの人なのかパッと見でわかるのはうれしい。
自分もポスターを作るときに、番号入れると一回しか使えないしなーと思って番号入れるか悩んで入れたんだけど、これは入れて正解だった。

次回出るとして不正解にならないジャンルはイラストなんだろうけど、せっかく本メインの即売会に参加するのなら、普段作らないものを作って別のジャンルで出したいかもなあ。
イラストで出すにしても、なにかをテーマにして本をつくるとかそういうことがやりたい。

ジャンル選択は次回出るときまで保留。

↑原画キーホルダーも少しだけ持っていった。
今回から少し形をリニューアル。


ちょっとおもしろいのは、デザフェスに常連できているライブコマースのお姉さんがコミティアにも来たこと。
開場と共にやってきて、もはやめちゃくちゃ熱心だ。
(もう顔見知りなので普通に「はい動画だめだよー」と言った。笑)

ライブコマースはイベントで禁止されているから注意はするし、商品の扱いが雑だったり長時間居座られたりするからその点では良くないんだけど、海外に自分の作品を欲しいと思っている人が存在していて、ライブコマースのおかげでその人たちの手に渡っているんだよな。
もう少し私自身のがんばりで海外に届けることはできないものか、とはよく考える。
通販は海外からでも買うことはできるけど、そもそも日本語がわからないときっと難しいんだと思う。

一度、アジア圏で販売する方法を翻訳しながらあれこれ奮闘したものの、途中で挫折してそのまま。
もはやこのライブコマースおねえさんとタッグを組んで新しいビジネスをはじめたいよ。
(このおねえさんは日本語もペラペラで愛想が良く、注意するといったん離れたところに退いてくれるし、それほど悪い感じではない)

↑今回のお品書き。
グッズは過去のやつと、別件で作った新作も少し持って行った。


最近少し、絵のことに疲れて落ち込みがちだったのだけど、とてもとてもたくさんのパワーとエネルギーをもらえた一日だった。

自分で本を作って売る、ということの中に、自分が絵を描いていたい意味みたいなものが全て詰まっていて、すごく満足した気持ちになった。
自分が好き勝手に描いたものを600円出して買ってくれる人がいる、ということは本当にすごいことなのではないか。
一生こういう気持ちを忘れずに絵を続けたい。
最近は少し忘れていたから、参加できて本当によかった。

ではまたどこかで。

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