新・PSGがそこまで強くならないと思う理由
今日、日中久しぶりにトレーニングしてもう眠いので出来るだけ簡潔に。
これだけは言っておきますが普通にタレントとしてはエグいと思いますよ。決して弱いとは言わないです。
不確定
まず、なんだかんだ言ってまだエンバペの去就は未定である。個人的にはパリ残留だと踏んでいるが、あくまでも彼の青写真はマドリーで全てを勝ち取ることだ。そもそもこのトリデンテが揃う保証はない。
もし仮に、エンバペが抜けるとこのフォーメーションだとイカルディが入る。彼はメッシとの関係が最悪で、ただでさえ最も重要な中央なのにも関わらず、そのような問題を抱えていてはクソみたいなスリートップになる事が考えられる。(現実的にはメッシゼロトップのディマリア右などだろうが…)
噛み合い
仮にこのフォーメーションだとして考えてほしい。
このスリーバック、明らかに不安ではないだろうか。
マドリディスタから語ればアクラフは今も昔もウィングバックからサイドハーフの選手。そもそもラテラルすら苦手としている。
そんな彼にスリーバックの一角など務まるはずがない。
セルヒオももう晩年。昨シーズンは蓄積疲労による度重なる負傷で棒に振ったこともあり、どの程度動けるかは未知数、物理的な運動量は殆ど望めないだろう。
ところが、このフォーメーションでないとしてもパリは明らかにアクラフをラテラルとして計算している。彼に守備的なポジションは務まらない。
それはまだ序の口。
実はより深刻な問題がある。
それは、中盤への圧倒的負荷である。
もう一度見てほしい。
前線に守備をする選手がいるだろうか。強いて言えばネイマールが少しするくらいだろう。ただ、彼もベイルやアセンシオのように自陣へ戻ってまでのハードなディフェンスをするタイプではない。
更に、最終ラインへ目を向ける。
先程も言ったように、アクラフの守備強度は皆無だ。おそらく誰かしらの介護が必要となるが、1人で2人分の守備をこなすとなると昨年のマドリーでいうとバルベルデやミリタオクラスの身体能力、全盛期のセルヒオラモスくらいの能力がないと難しい。
この中だとマルキーニョスがそれには向くかもしれない。
だが、前線も後ろもそこまで守備をしない。
と、なると中盤はものすごい運動量を求められる。
理想を言うとバルベルデ、カンテ、ゴレツカとかその3人を揃えないといけないレベルだ。
では、パリはどうだろう。
ヴェッラッティ、パレデス、ディマリアらは少なくともそこまで縦横無尽なタイプではない。
ワイナルドゥムも残りの分をカバー出来るかと言われると無理だ。
そもそも守備を売りとしているMFがゲイェくらいしかいない。
以上より、自分はパリが最強となる事はないと考える。
冒頭で説明した通り、弱いとは言わない。だが、ネームバリューほどの強さは生まれないのではないか。
マドリーの3連覇メンバーでは、両ラテラル、中盤、ツーバックは間違いなく世界一であった。
そこに加えNo. 1ストライカー、唯一無二の最強ウィンガー、ポストプレーでもなんでも出来る9.5番、更に頼れるキーパーもおり、ベンチには一流クラブでレギュラークラスのポリバレント、ほぼ途中出場だけでエースに次ぐチーム内得点ランキング2位の化け物もいた時もあった。
3連覇とは、これらが全てチームワークにより噛み合った末の結果である。
パッと見だけで、判断してはいけない。