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読書と日記 2024-07-07

0703 ブラザーズ

目覚ましをかけるのを忘れていたみたいで、少し遅めの起床となる。起きたら晴れているとは言いがたいが、雨は降っていない。久々に朝の散歩に出掛ける。晴れてはないので気持ちいい!とはならないが、少しスッキリする。やっぱり、起きて外に出るのは良い。

気になっていた『文學界』2024年2月号の、千葉雅也さんの『幅が広い踏切』と鈴木ジェロニモさんの『揚げ物ブラザーズ』を読む。千葉さんの文章は栃木県宇都宮高校の文芸部誌『閑日月』に掲載されていた物語らしい。おそらく母校なんだろうなと勝手に思う。
揚げ物ブラザーズと聞いて、何故かさっきYouTubeで見たTTブラザーズを思い出す。よく見かける海外のオーディション番組、この前、とにかく明るい安村さんが出ていたヤツ、でチョコレートプラネットさんが爆笑をとっていた。分かりやすく、多く語る必要がない表現は強いな。言語の障壁はほぼ無い。

何となく気になっていた月9ドラマ『海のはじまり』をみる。正直、、10年くらい月9ドラマ見てなかったんじゃないかな…うーん始まったばかりなので面白いかまだ分からん。


0704 なんで夏はSFなんだ?

『文學界』2024年2月号の続きを読む。
ピース又吉さんの『生きとるわ』。連載2回目からなので少し繋がりが分からない箇所もあったが、登場人物のキャラクターが良く、どんどん読んでいく。中盤の回想シーンで、高校時代、上級生の食堂での横柄な振る舞いに、主人公がなぜイライラしているのか、どうして自分はそのような行動をとったのか、を同級生に説明する箇所がとても良い。タイトルから分かる通り、関西弁で物語が進んでいく。テンポが良く、自分の学生時代と重ね合わせてか、場面が浮かびやすい。

会社の売店で、今号のBRUTUS『夏は、SF。』 を見つけて買う。魅力的な記事がいっぱい載っている。雑誌は読むというより眺めるという要素が大きいのか、読みたい雑誌は紙で買いたい。ざっと、最後まで眺めて、ライムスター宇多丸さんとTitanさんの対談記事があったので読み始めたところで、昼休みが終わる。正直、SF小説はあまり得意ではない。自分が分かっていないSF小説の魅力を知りたい。

お世話になった元上司が退職するというので、電話する。
海外赴任をしていたのでかなり久々の連絡。自分の道を考え、もう一度チャレンジする為に転職するとのこと。相変わらずアグレッシブだ。本当に多くのことを教えて貰った。正直、だいぶ前からもう会社の上司だからという感覚はもう無い。個人として付き合っていく感じ。今後も交流を続けていきたいと思う。苦しい場面を一緒に乗り切ったことが思い出される。良い思い出。


0705 めっちゃ晴れ

晴れ、めっちゃ晴れ。久々。
梅雨が明けて、夏が来そう。

楽天マラソンで本と日用品買っていて、読書時間が少なくなる。もう、何を買うか決めておいてテキパキ買うに限る。朝の貴重な読書時間が削られた…。。

『文學界』2024年2月号の続きを読む。東畑開人さんの『贅沢な悩み』第2回を読む。悩んでいる。連載についてかなりプレッシャーを抱えるいることが書かれている。そういえば、何故大学の先生を辞めてたんだろうと思っていたが、ここに少しその理由が書かれている。これからはエセーを書くとのこと。気になった箇所を少し。

もうひとつがエセーだ。これがエッセイではなくエセーであることに注意してほしい。言うまでもなく、冒頭のエピグラフに掲げたモンテーニュの「エセー」を意識してのことだ。単なる身辺雑記に留まるのではなく、そこからさらに哲学的な問いを深めるという狙いがあるということだ。

『贅沢な悩み』文學界2024年2月号325ページ

そういうとき、臨床的に考えることは、この人を超えて、人間そのものについての思索になる。  ここにエセーが始まっている。実務的にこの人を考える臨床の場が、ときどき哲学的にみんなのことを考えるエセーの場になっている。

『贅沢な悩み』文學界2024年2月号333ページ


文芸誌って今まで全然読んでこなかったけど、かなり面白いな。小説だけじゃなく、批評的なことも結構書かれている。毎月買おうと思う。とりあえず、新潮と文學界かな。できれば、積み上がっていくからKindle版がいいんだけど、文學界しか出てないみたい。


0706 本を読むとは

『文學界』2024年2月号の続きを読む。
酒井泰斗さんと吉川浩満さんの対談形式『読むためのトゥルーイズム』。テーマは本の読み方。
読み進めている中で、大学時代に指導教官から言われた言葉を思い出す。「本を読めない、理解できないのは、著者がどう考えているかを理解できてないから、ある意味、著者になりきって考えていないから」という趣旨のものだった。
かなり長いが、下記がその箇所。耳が痛い。。

酒井  「他人が書いたものを読む」というのは、他人の表現を把握するという社会的活動の一種です。言い換えると、「本が読めない」というのは、他人の表現の把握が出来ないことの特殊なタイプです。なので、「本が読めない」と言われたら、続けて「他人の話は聞けていますか?  他人の振る舞いは把握できてますか?」ということが問われたっておかしくはない 。そしてまた、「難しい本が読めない」と言われたら、「じゃあ簡単な本なら読めてるんですか?」と問いたくもなる。「難しい本が読めない」というのは、実は「難しい本を読むときになら、自分が本を読めていないことに自分でも気づける(が、いつもは気づけていない)」というだけのことかもしれないのです。  

吉川  もし、知っているのに読めない、見えているはずなのに見ていないのであれば、実は簡単な本さえ読めてないということになる。しかもそれだけじゃない。これは、本を読める読めないどころの騒ぎではなく、人生の心配をしなければならないレベルの深刻な問題だと。つらい話になってきました。  

酒井  本が読めないことに気づいたなら他人の話を聞けていないことについても心配したほうがよいはずです。

吉川  自明の理ですね。  

酒井  これはきわめて深刻な問題なのに、みんな素通りしている。あまり考えたくないのかもしれません。でも、「知らないから読めない」よりも「知らないわけでもないのに読めない」のほうがずっとおおごとです。万人の社会生活に関係し、しかも「専門家じゃないからわかりません」みたいな言い訳もきかない。そして、こちらの話題でよければ──つまり「知識の提供」以外の仕方でリクエストに応えてよいなら──、私や吉川さんにも言えることがある。

吉川  だからこそ、〈すでに出来ること・すでに知っていること・すでに持っているもの〉から始める必要があるということですね。  

酒井  そのとおりです。「読む」という活動を「他人の表現を把握する」という社会的活動として位置づけたうえで、それにふさわしいノウハウを提示してくれるような読書術の本があればよいのですが、なかなか見当たらない。それで、私たちがやる羽目になった次第です。

『読むためのトゥルーイズム』文學界2024年2月号p355.356


宮藤官九郎脚本のドラマ『新宿野戦病院』を観る。まだ1回目なのでよく分からないが、あまり見せ場がなかったように思える。
続いて、ドラマ『笑うマトリョーシカ』。
誰が黒幕かどんどん疑惑が展開されていく。黒幕を追うドラマは、ストーリーがわかりやすくて良い。あと、櫻井翔さんの主体性の無いキャラクターが、上手い。アップで顔が映った時の、あの何とも言えない主体性の無さが上手く表現されている。次の展開が楽しみ。

朝ドラ『虎に翼』の前編総集編が放送されるとのことなので観る。ずっと気になっていたけど観れてなかったのでコレを機に朝ドラを観ようと思い、90分ほどで総集編を観終わる。今までの流れは一応把握できた。来週から楽しみ。


今週の曲。

おわり。

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