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日々に欠かせない飲み物の話

一部界隈では私といえば酒らしいが、実を言うとコーヒーのほうがやめられない。ある種のカフェイン依存だと思う。
飲まない日が続くと数日後に頭痛、だんだんと気分が下がってくる。コーヒーを飲み始めるとまた復活する。その繰り返しだ。

そんな「いいのか?」みたいなコーヒーとの付き合い方をしているが、私にとって朝コーヒーを淹れられるか?は自分の心が正常かどうかの判断基準になっている。
確かにカフェインが切れると気分は下がるが、朝コーヒーを淹れられない日は私自身も闇堕ちしていることが多い。
※あくまでも私の感覚の話だ。

多いときでハンドドリップしたコーヒーをブラックで3~4杯飲む。多いのか普通なのかはわからないが、コーヒー豆の消費量はまあまあするよなあとは思う。400gのコーヒー豆を1ヶ月で飲んでいく。1ヶ月4000円しないくらいだ。
確かにカフェで毎日コーヒーを買うよりは安いが、コーヒー豆も決して安いものではない。それでもなきゃ生きていけない。なきゃ死ぬ。

コーヒー狂いではあるが、自分なりのルールはある。コーヒーは夕飯前までには飲み切る。深夜は飲まないというものだ。
ただ、どうしても豆を試したいというときは夜でもコーヒーを淹れてしまうが・・・。

ゆるーく私とコーヒーの話をしていきたい。

我が家にとっての珈琲

我が家は両親がコーヒー党だ。ジュースやお茶といった類は冷蔵庫にはなかった。なので、子どもだった私は何か飲むとすれば水か牛乳を飲むしかない。
両親が狂ったようにコーヒーを飲む中、私はあまり水分を取るタイプの子どもではなかった。強いて言うなら氷をめっちゃ食べていた(かなりひどい貧血だった)。

そんな両親はどうやったらおいしいコーヒーが飲めるのかを研究し始めた。
ペットボトルのコーヒー、スーパーに売っているドリップコーヒー、すでにパックになっているドリップコーヒー、コーヒーメーカー、お店の豆を買う…など試したそうだ。

結果、一番おいしかったのは「コーヒー豆屋さんのコーヒー豆をハンドドリップする」だったらしい。
それからは実家はハンドドリップでコーヒーを淹れるようになった。私もコーヒーを飲むようになってからは、家でハンドドリップをするようになった。その習慣は今もまだ続いている。

少し話はそれるが、コーヒー豆を焙煎するあの香ばしい香りが好きだ。なんでだろう…と思ったが、小さい頃によく親に焙煎所に連れて行かれていたらしい。その名残かなと思う。
幼い頃の私にとって味は受け付けなかったが、コーヒーの香りは好きだったんだと思う。確かに家ではときどき、親が淹れるコーヒーの香りがした。

珈琲を飲み始めたきっかけ

幼い頃、親に少し分けてもらったコーヒーはミルクが入っていたが、苦く感じた。なんでこんなん飲んでんねん…って子どもながらに思った。

それから数年後、高校生になった私は(かなり)年上の男性と付き合う(?)ようになった。その人はよく缶コーヒーを飲んでいる人だった。コーヒーが好きらしい。芝居絡みで知り合った人で、稽古場でも缶コーヒーを買っては飲んでいた。
(今思えば、よくあんな甘いもんずっと飲んでたなあの人…って思う)

高校2年くらいのとき、2人ででかけて適当なカフェに入った。何か頼もうかということになったが、私はコーヒーが飲めない。コーヒーを飲めないことを伝えると、その人は「あれなら飲めるんじゃない?」とカフェモカを指差した。

カフェモカ(英: Caffè mocha、西: café moca)とは、エスプレッソコーヒー、チョコレート・シロップ、スキムミルクを混ぜた飲料。チョコレートとミルクの代わりにココアを使うこともある(原材料としてはほとんど同じである)。ホイップクリームなどをトッピングすることが多い。

――Wikipedia『カフェモカ』より( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A2%E3%82%AB

要は甘いチョコレートドリンクだ。それならいけるかな…と思い、頼んでみる。
案の定、子ども舌のわたしは「おいしい!」となり、そこからコーヒーを飲めるようになりたい!と頑張ってみようと思った。
(その男性が好きな飲み物を自分も好きになりたいというのもあった)

最初はBOSSのカフェラテから。最初は確かに苦味を強く感じたが、そのうち苦味には慣れていった。
これがいけるなら次は微糖だ、実家で淹れているコーヒーで試そう…としていたら、体重がガンガン増えていった。
そりゃ缶コーヒーは砂糖が大量に入っているし、実家ならいくらでも甘くし放題だ。

当時、芝居をしていたのもあったし、さすがにまずいな…と思い、少しずつ砂糖とミルクを減らしていき、高校3年の始めの頃には平気でブラックコーヒーが飲めるようになっていた。

今ではほぼブラックコーヒーを飲んでいる。胃の調子が悪いなあ~とか、気分変えたいなあ~というときだけ豆乳を入れている。
(胃の調子が悪いときにコーヒーを飲むな…という………)

たまにセンチメンタルになりたいときだけカフェモカを飲む。滅多に人前では飲まないけど。

カフェイン断ちをしようとは思わない

カフェインがああああああああああという記事をよく見かけるが、コーヒーが好きなのだから止められるわけがない。

老化だの、胃が荒れるだの、神経過敏になるだの…まあいろいろあるが、今の摂取量なら恐らく問題はないはずだ(たぶん)。

強いて言うなら、コーヒーを飲み始めたきっかけが例の男性のため、関係が切れた際にもうコーヒー飲むのやめるか…とも思ったが、やめることはできなかった。
やめようにも、あまりにも私の生活にコーヒーが馴染みすぎていた。器具を凝っているわけでもない。コーヒー豆の保存方法も雑だ。その頃にはお気に入りのマグカップも割れてしまって、別のものを使っていた。

きっかけはきっかけでしかなくて、その人以上にコーヒーが好きだから残ったんだと思う。
その人との関わりのためだけにコーヒーを飲んでいたら、確実にコーヒーを飲まなくなっていたと思う。

家でゆっくり飲む珈琲が好き

コーヒーが好きならカフェとかよく行くの?と思われるかもしれないが、実はあまり行かない。気になるところはあっても、なかなか行こうと思えない。基本、インドアなのだ(誘われたら全然行きます)。

朝の、朝食のあとにコーヒーを淹れる時間が自分をチューニングする時間だ。
飲んでいる時間も好きだけど、特にお湯をとぽとぽ落としている時間が好きだ。その時間に広がる、コーヒー豆の香りも好きだ。豆を挽く前、挽いたあと、お湯を落とした瞬間で違う香りが感じられるその時間が好きだ。

仕事に追われながら胃に流し込むインスタントコーヒーなんて論外だ。ただカフェインを摂取してるだけだもの。

産地にも、味にも、カフェにも詳しくないけれど、「コーヒーを淹れている時間が好き」のただそれだけでもいいんじゃないかなと思っている。


コーヒーとはそんな付き合い方をしている。

数年前にコーヒー用電気ケトルを壊してしまってからてきとーなやかんでコーヒーを淹れているが、いい加減ちゃんとしたドリップポットがほしい今日この頃である。


May the wind be ever at your back

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