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エッセイ・内省

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気高くあるために。

いとも簡単に心は失われる。自分自身の余裕がなくなってくると、比例して周りを妬むようになっていく。 なんであの人はあんなに楽してるんだ… 私はこんなに頑張っているのに… なんでわかってくれないのか… こんなにやってるんだから、これくらい許してくれよ… 自分をブスにするような声。自分を貧しくする思考と行動。 ————…私ってこんなブスいんだっけ?と思いたくなるようような心の声。 少し前は自分のそんな声が嫌で逃げ回ってきた。けれども、相手は自分自身なのでそう簡単に逃げられるわ

じぶんの中に見つけたグルーヴ

今までの私は音楽に軸がなかった。 他の人にどう見えているか、聞こえているかわからないけれど、他の人に合わせることに徹していた。 自分がフロントだとしても変わらない。私が引っ張るようなことはしない。 最近読んだ本の言葉を借りるなら、私の音楽の生殺与奪の権を他者に握らせていた。 覚えたて言葉を言いたいわけじゃない。今思えばこんな状態だったとぴったりの言葉なのだ。 まがりなりにも長年音楽に触れてきた。触れては離れてを繰り返し、離れたとしても私の部屋には必ずピアノがある。 You

未来に感情を託す

私たちは過去や未来に想いを馳せながら今を生きている。 心はあっちこっちと移ろいながらも、身体は今ここにぽつねんとと流れている。 ここ最近の私は未来について考えることが多くなった。というのも、私の未来が私だけのものとは限らなくなったからだ。 1人で生きていれば適当にくたばれるものの、そうもいかなくなってしまった。 未来を考えようとする。いつまでどうなっていて、どこどこに住んでいて、こんな風で…考えることだけはできる。所謂、ライフプランを考えようとしているのだ。 けど、何歳ま

読書時間の創出

ある日を堺に本を読む時間が増えた。 ストレスがたまったり何もする気が起きなくなると、スマホでひたすらSNSをあさり続ける。ショート動画などは本当に沼だ。 下にシュッシュと流すといろんな動画がエンドレスで流れ続ける。更に私が興味があるであろうものをセレクトしてくれるので、iPhoneを操作する指が止まらない。 読みたい本はたくさんある。気になったらすぐにポチッとしているので、積読も大量だ。 このSNS巡回をなくせば本も読めるだろうに。心の中ではわかっているが、SNSアプリに

最近やり始めた朝習慣

一部では信者の多い「モーニングページ」をご存知だろうか。 私自身は以前から存在は知っていたが、なかなか続けることが難しい。だが、続けている期間はなぜかメンタルが安定する。 ざっくりとモーニングページについて説明すると、毎朝起きてすぐにノートに3ページ分の自由な文章を書く習慣のことだ。この習慣は、クリエイティブなアイデアを引き出し、心の整理をするのに役立つ…らしい。特定のテーマや目的はなく、思いついたことをそのまま書くことが大切。 モーニングページは、作家ジュリア・キャメロ

今更気づいたこと

昨年9月から他者と同居している。 同居開始から今に至るまで、自分の母親が如何にすごいかを思い知らされている。 尚、 ◆ 私:フルタイムの正社員、たまに残業がある ◆ 母:パート、晩飯はほぼ毎日つくってる …というスペックだ。 一般的には一人暮らししたタイミングで気づくのだろうが、私自身は自分のことを自分でやるのは当たり前という信念が染み付いていたため、特に一人暮らし時代は苦労はしなかった。 一人暮らしであれば、洗濯してなくてきれいなパンツがなくても、自炊してなくて食費が

刺されてもいいと思えるほど

人に刺されたことないけど、そんなことを思ったことがある。 この人なら嘘をつかれても、傷つけられても、刺されても、殺されてもいいと。 嘘をつかれたり、暴言やら暴力やらで傷つけられたことはあっても、刺されたり、ましてや生きてるのだから殺されたことはない。 逆も然り、私は嘘をついたり、いつのまにかもしくは故意的に誰かを傷つけたりする。 よくないのかもしれないけど、私なりに理由はあるし、必要な嘘や傷つけ合いもあったりする。良いか悪いかは時と場合によるし、言い方や関係性にもよる。良し

祈り

私は人間なので、たまに気分が大きく落ち込むことがある。 要因は些細なことで、うまく立ち回れなかったなとか、これをこうやればよかったなとか、暴食しちゃったな、お金使いすぎちゃったなとか、そんなことだ。 でも、いつまで経ってもうだうだしてるのは精神衛生上よくない。 そんなときに私が定期的に思い出すようにしてる思想がある。誰かの受け売りでもない、私が30年ほど生きてきて辿り着いたものだけど。 私は私の幸せは祈らない。 なぜならどこかの時間軸の誰かが私の幸せを祈ってくれると信じて

古傷

数年前に前世占いなるものを受けたことがある。 今もそこは占いをやっているんだろうか。ふと昔の自分のツイートを振り返って思った。 私自身、タロットやら軽い星読みやらやるが、あまりスピリチュアル系は信用していない。発言自体はスピスピしてるだろうが、実はそういうのが苦手だったりする。 なんだろうな、その人の実態が伴っていないというか、そのくせに人の言葉を借りてるような…そんな感じがして苦手だ。 さてどんなもんかな…と思って、見てもらった。その結果を簡単に書いてみたいなって思う。

今日が最期のように生きろ

私が好きな言葉に上記のようなものがある。 意味としては、 誰も見ていないかのように踊れ、誰も聞いてないかのように歌え、そしてあなたの最期の日のように生きろ、 というものだ。 有名なアイルランドのことばである。 生き急いでるかのような言葉だが、当時高校生の私はこの言葉に憧れを覚えた。それからはずっと私の軸となっている。 訳もわからず何かに不安になることがある。 あの人の嫌がることをやってしまったかもしれない。あの機微が誰かに嫌な思いをさせてしまったかもしれない。この先、自

死に際に傍にいられる権利

最近、いろいろと考えることがある。 生理前で微妙に落ち込んでいたのもあるが、現時点でももやもや考えているので、ずっと引っかかっていたことなのだと思う。 今年で私は30歳になる。私の母は確か28歳で私を生んだ。それよりは前に結婚していることとなる。 私はすでに28歳の私のことなど覚えていない。なにしてたっけ? 元々恋愛・結婚願望はなかった。何よりも自分の時間を奪われるような感じがして、自由を奪われる感じがして気が向かなかった。 当時の同僚には「いつの間にか彼氏つくって結婚し

ゆるい鎖で繋がれた首輪

しばらく書く勇気がなくて自分の中に留めていたのだが、そろそろ時効だろうというのもあって書いてみることにする。 定期的に言う、私が言葉に縛られていたの件についてだ。私が本音で話さなくなったきっかけについてだ。 性的なことを直球で書いていくことになるので、苦手な方は回れ右。あらゆる伏せ字も今回はしていない。 あと、赤裸々に私の過去について書いています。 まあ、ネットですし、私が嘘を交えたり、誇張表現している可能性も過大にございますからね。 それでもよろしければ、どうぞよしなに

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境目

以前、こんな記事を書いた。 書いていて話がそれていくのはよくあることだ。 定期的に同じようなことを書いている自覚があって、中でも『自他の境界線』『境目がなくなる』『ぐちゃぐちゃになる』といった表現はよく書いているように思う。 白黒を分けるように自他をくっきり分けられるわけがないのは知っている。いくら自己を確立したところで、人は独りでは生きてはいけない。自分をゴリ推しても幸せにはなれない。なれる人種はいるかもしれないが、少なくとも私が求めている未来は得られないように思う。

ポッケに手をつっこみ続ける理由

私はよくポケットに手をつっこんでいる。何をしているのかと言うと、大体ポケットの中に入れている無線イヤホンのケースやら、スマホやらキーケースやらをいじり続けている。要するに大変手が落ち着きがないのだ。 小さい頃から「転んだら危ないよ!」と注意をされたが、それでも負けじとポケットに手を入れ続けた。 だからポケットがないと落ち着かない。ポケットがない場合、リュックの肩紐をひたすら掴むか、ケツポッケに頑張って手をつっこんでいる。 これは、私の過去の愛着と人への恐怖、(性)愛に関す

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