【パレスチナについての先週の報道まとめ】2025年2月9日から2月15日まで
「ソムードの集い」では、
①歴史の証人として報道された記事を記録していくこと。
②日本のメディアでの報道が少ないため、各国メディアを手分けして読み分かち合うこと。
③各人が、ニュースに日々触れることを「自分に課す」こと。
等を目的として、メンバーが手分けして海外の報道に目を通し、記録しています。
【今回チェックしたメディア】
Al jazeera
The Cradle
Palestine Chronicle
読売新聞
日本経済新聞
BBC
Democracy Now
Haaretz
AFP通信(AFPBB News)
ロイター
★この期間に報じられた出来事から、
「特に重要と思われるニュース」、メンバーによる「是非読んでほしい記事」をまとめました。
記事の見出しを日本語または日本語訳にて紹介しています。
★記録した全記事はこのシートで閲覧可能です （メンバーのコメントも読めます）
2025/02/09
停戦合意の一環としてネツァリム回廊からイスラエル軍撤退
イスラエル軍、ガザ地区の戦略的ネツァリム回廊から撤退開始（The Cradle）
イスラエルがネツァリム回廊から撤退、惨状を後に残して（Palestine Chronicle）
イスラエル軍はガザを二分した回廊から撤退（2月10日付 BBC）
Sundus Jamal Shalabiさんとお腹の中の子が射殺される
イスラエル、ヨルダン川西岸地区の襲撃で妊娠中の23歳を含む女性2人を殺害（Al Jazeera）
妊娠8カ月のパレスチナ人女性、ヌル・シャムス キャンプでイスラエルに殺される（Palestine Chronicle）
協議の延期などイスラエル側による停戦段階の遅延
ベンヤミン・ネタニヤフは「第2ステージに興味なし」（Al Jazeera）
ネタニヤフ、ガザ停戦の第二段階を妨害：報告（The Cradle）
ガザ停戦「第2段階」 イスラエルが交渉協議を延期（日本経済新聞）
2025/02/10
書店襲撃、パレスチナ関連の100冊を警察が押収
「文化の抹消」 エルサレムの書店経営者の逮捕を非難（Palestine Chronicle）
題名に「パレスチナ」の１００冊、イスラエル警察が書店から押収…常連客の学者「恥ずべきだ」(2月11日付 読売新聞)
「パレスチナ国旗の付いている本をすべて取られた」イスラエル警察が東エルサレムで象徴的な書店を襲撃、店主を逮捕（2月11日付 Haaretz)
観光客のみならず、外交官やジャーナリスト、研究者にもよく知られた書店への襲撃。イスラエルによる言論・文化への弾圧である。襲撃の翌日には連帯を示すための来店者で店内が満ちあふれた。書店経営者への支持を示すため各国の外交代表らが審理が行われる裁判所を訪問した。(Misako)
ハマースによるイスラエルの停戦協定違反の非難と捕虜解放の延期
ハマース、イスラエルの違反行為を理由に次の囚人釈放を延期、調停団は停戦崩壊が「目前だ」と警告（The Cradle）
アブ・オベイダ、イスラエルの違反行為によりイスラエル人被拘禁者の釈放が遅れていると発言（Palestine Chronicle）
ハマスはイスラエルを非難し、人質解放を延期すると発表（2月11日付 BBC）
2025/02/11
トランプ氏の各方面での動きや発言
「全て無駄になる」：トランプ大統領、ガザ停戦の崩壊を警告（The Cradle）
アブドゥッラー2世、トランプと会談： 会談の主な内容（Palestine Chronicle）
トランプ氏、ガザ住民の帰郷認めず「恒久居住地検討」 ハマス反発（ロイター）
イスラエルによる西岸での襲撃
イスラエル、ジェニンなどヨルダン川西岸の町への襲撃拡大 2万人が追放される（Palestine Chronicle）
イスラエル軍、西岸地区で発砲命令を拡大しパレスチナ民間人の死者急増へ（Haaretz）
米によるＩＣＣのカーン長官制裁
米財務省、ICC主任検察官に制裁を科す（2月13日付 The Cradle）
米国、イスラエル指導者の逮捕状をめぐりICCのカリム・カーン長官を制裁（2月14日付 Palestine Chronicle）
米、ICC検事を制裁対象に ガザ攻撃逮捕状の対抗措置（2月12日付 日本経済新聞）
2025/02/12
ハマースの代表団がエジプト・カイロへ
ハマース代表団がエジプト入り、調停団がガザ停戦維持を後押し（Al Jazeera）
「人道的惨事」ガザ復興のための国連試算
ガザ復興、最低8兆円必要 国連が暫定推計（AFP通信）
人質解放への圧力と戦争再開の脅し
イスラエル、ガザを脅し「以前より激しい」新たな戦争を仕掛ける（Al Jazeera）
イスラエル、ハマスが土曜日までに人質を解放しなければガザ停戦は終了すると発表（BBC）
2025/02/13
ハマースは脅しと威嚇を拒否し「合意の履行に引き続きコミット」
ハマース、停戦合意破棄の懸念の中、3人の捕虜を解放すると発表 (Al jazeera)
ハマス、ガザ停戦継続を表明 「脅しと威嚇」は拒否（ロイター）
人質が解放されなかった場合の戦闘再開に向け予備役招集
イスラエル軍が予備役招集、ガザ戦闘再開備え 仲介国は活動強化（ロイター）
イスラエル、イラン核施設への攻撃を計画
イスラエル、イラン核施設に攻撃計画か 米情報機関が分析＝米紙（ロイター）
イスラエル、年内にイランの核施設攻撃計画か 米紙報道（日本経済新聞）
当記事より『攻撃には米国の軍事支援が必要になるとみられ…トランプ氏の政権移行チームの一部も核施設への攻撃の可能性を検討したが、トランプ氏自身は現時点で外交による解決を求めているという。』(Misako)
2025/02/14
フーシ派 トランプ氏構想に強く反発
イエメンのフーシ派、ガザ住民強制移住なら攻撃辞さずと表明 (ロイター)
2025/02/15
ハマースによるイスラエル人3名の解放
ハマスとイスラエル、脆弱な停戦の中で捕虜と囚人を交換 (Al jazeera)
パレスチナ抵抗運動、イスラエル人拘束者3人を引き渡す – 知っておくべきことすべて (Palestine Chronicle)
ハマスが人質３人解放、イスラエル側はパレスチナ人３６９人を釈放…戦闘再開はひとまず回避（読売新聞）
その他、是非読んでほしい記事
Al Jazeera
G20への白人被害者意識：トランプ大統領の南アフリカ攻撃の背後にあるものとは？
ガザの病院長アブ・サフィアがイスラエルの拘置所で「拘束され、拷問を受けた
Palestine Chronicle
米国の承認を得るため、アッバース議長は囚人家族への財政支援を中止
10月7日のハンニバル指令 - ギャラントの告白が以前の報道を裏付ける
Haaretz
パレスチナ人の父親、寒さから住宅取り壊しの延期をイスラエル軍に乞うも聞き入れられず
世界中で評判となっている映画『ノー・アザー・ランド』の舞台マサーフェルヤッタがいかに破壊されつつあるかを報じています。(Misako)
社説|イスラエルはハマースとの取引を果たし人質を救わねばならない
今までhaaretz読んでてイスラエル政権批判はしつつもパレスチナのことは普通に敵国扱いなのかな？という感触でした。こちらの記事はハマースが道理を守っていることをしっかり述べて、イスラエルやアメリカの合意違反を批判している記事です。（かずた）
ロイター
フーシ派、イスラエルへの攻撃を開始する用意 ガザ戦闘再開なら
24年の記者死亡、過去最多124人 イスラエル関与7割＝米ＮＰＯ
Democracy Now
「ガザ後の世界」：パンカジ・ミシュラ、脱植民地化と「強欲な帝国主義」の復活について語る
AFP通信
「パレスチナ人は自分たちの土地にとどまるべき」 バチカン（AFP通信）
情報集め：ソムードの集い ニュース班 (Mark, とみどころ, Misako, kumeko, 澤谷, えれん, quoila, Rin Saito, ちなみ, かずた)
まとめ記事編集：とみどころ, quoila