ソムードの集い

Free Palestine Within Our Lifetime. 「ソムード」と…

ソムードの集い

Free Palestine Within Our Lifetime. 「ソムード」とは抵抗、回復を意味するアラビア語です。イスラエル国を通して西側諸国がパレスチナの人々に課している占領/アパルトヘイト体制を終わらせるまで、それぞれの場所でそれぞれの抵抗をし続けます。

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ソムードの集い 結成趣意書

私たちは聞いてしまった 炎のなか逃げ惑う⼈々の声を。 飢えに呻く⼈々の声を。 恐怖に泣き叫ぶ⼦どもの声を。 未来を全く奪われた⾚⼦の声なき声を。 私たちは⾒てしまった 助けを求める⼿に、銃弾を撃ち込んだこの世界を。 殺戮を阻⽌しようとする⼈々だけを、躊躇いなく裁いたこの世界を。 命のかかった叫びに向けて、座して説教したこの世界を。 ⽩⽇の下の集団殺害(ジェノサイド)に、雄弁に沈黙したこの世界を。 だから、私は今⽇、この⽇本という地から宣⾔する。 ⽯を⼿に取り、存在を賭けた

    • 「友がいるのに」から「友がいるから」へ

       私は大学時代、アメリカの小さな大学に交換留学をしました。そこで、パレスチナ出身の友達が3人できました。帰国後も時々連絡を取ってきた姉妹はクリスチャンで、大学での学びを終えて今はパレスチナ(西岸地区)に住んでいます。メッセージのやり取りをすると、「早くまた会いたいね。神さまの恵みがありますように!」というような内容を、キラキラしたハートの絵文字とともに送ってくれて、私も同じように返します。とてもあたたかい友人たちです。  私はそんな大切な友人たちが生まれ育ったパレスチナのこ

      • 【簡易まとめ】イスラエルによるパレスチナ占領問題を国際法の観点から勉強するための補助資料

        重要ポイントまとめ $$ \scriptsize ↓ ここだけでも抑えよう! ↓\\ \begin{array}{|l|} \hline\hline \textbf{<そもそも国際法とは?>}\\ ・条約 (国連憲章など) や慣習国際法など、国家間で決めた、国家が守るべきルールの総称\\ ・国際法に従って、国際司法裁判所等の国際司法機関が国家、国際機関等に対する裁判を行う\\ ・国際的な裁判所には、検察や警察のような、刑罰を与え、法を強制執行する常設機関が無い\\ ・刑罰

        • いつかの名産地

          「ともだちができた」と思ったら 白リン弾で消えちゃった 「なかよしこよし」は高見のなぐさめ 「きれいなあの娘の晴れ姿」 よりも前に あの日の姿 すてきなところ だったのよ ……………………………………………….. 「五月のある日」ママが死んだ どの日をとっても家族が死んだ 「結婚式をあげよう」って言える日は 一体いつくるのかしら 「きれいなあの娘の晴れ姿」 よりも前に 明日の姿 すてきなところ だったのよ …………………

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        ソムードの集い 結成趣意書

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        • エッセイ集「わたしとパレスチナ」
          5本
        • 国際法
          3本

        記事

          【和訳】国際司法裁判所 勧告的意見 パレスチナ被占領地におけるイスラエルの政策および慣行から生じる法的帰結(プレスリリース2024/57)

          国際司法裁判所(ICJ)は7月19日、イスラエル国によるパレスチナ占領政策が国際法違反であるとの勧告的意見を発表した。 以下、ICJが公開している本勧告的意見のプレスリリース版(Press Release 2024/57)の和訳を掲載する。なお、見出しを除く太字は訳者による強調である。 本プレスリリースの英・仏語版、ならびに勧告的意見本文(Advisory Opinion of 19 July 2024)および要約版(Summary 2024/8)は以下のページで閲覧できる

          【和訳】国際司法裁判所 勧告的意見 パレスチナ被占領地におけるイスラエルの政策および慣行から生じる法的帰結(プレスリリース2024/57)

          この300日間のこと

          執筆日:2024年8月5日 2023年10月、イスラエルによるガザへの大規模な攻撃が始まったという報道に触れ、オンラインで開催された勉強会に参加した。住まいを追われて子どもとともに逃げ惑う女性の言葉が朗読された。わたしはその夜、「想像もできないほどの恐怖のなかで息をしている人がいることを思う。せめて考えることをあきらめたくない」と日記に書いた。 自分の言葉を自分自身が裏切っているということに気がついたのは何度目だろうか。10月のその日以来、

          この300日間のこと

          ミダス病になった私

          私は毎朝想像する 私にハンドベルの音色を届けてくれた少年の こめかみが銃でぶち抜かれるのを 私は毎朝想像する あどけない両腕で私を包みこみ愛を伝えてくれた少女が 迷彩服にレイプされるのを 私の命など 塵にもならないほどに大切に想う人たちが 自身の命など 存在しないかのように私を護ってくれる人たちが 朝ごとにひとりずつ 殺されてゆく 思いつく限り グロテスクなやり方で 鮮明に想像する どんな声で助けを求めるか どんな色の血が噴き出る

          ミダス病になった私

          私は許可しない

           昨年10月に「戦争」と呼ばれる事態が起こってから、私はしばらくそれまで通りの生活を続けていました。「ガザはしょっちゅう紛争がある」「またか」という扱いを心のどこかでしていました。「イスラエルのために祈ろう」などと言い出すクリスチャン・シオニズムの影響を受けた人々とよく喧嘩してはいましたが、しかし決定的にこれまでと違う何かが起こったとは思っていませんでした。  いや、確かに、今回も実は、これまでと何も違わない、これまでもずっとあったことなのでした。ただ、私が、これまでずっと現

          私は許可しない