イタリアワインを楽しもう⑦・・ソアヴェとは?
こんにちは、イタリアワインを愛してやまない ソムリエ T です。
突然ですが、皆さんが耳慣れているイタリアワインのフレーズは下記の3つではないでしょうか?
①バローロ
②キャンティ
③ソアヴェ
ワインを知らなくても、興味がなくてもこの3つの銘柄は聞いたことがある!という方は多いのではないでしょうか?因みに①バローロはイタリア ピエモンテ州の偉大な赤ワイン。②キャンティはトスカーナ州の伝統的で最もポピュラーな赤ワイン。そして③ソアヴェとはヴェネト州の内陸で作られる白ワインです。(赤ワインのソアヴェはありません)
さぁ、ソアヴェとは?今回もいくつかのポイントで簡単に纏めてみましょう!
1 イタリア・ヴェネト州の内陸のエリアで作られる白ワイン。
2 甘口もありますが良く知られているのは辛口。1970年代の世界的な辛口白ワインブームにより一気にエリアが拡大した。
3 ガルガーネガという土着品種を主に使用。
4 名前が知られていることもあり日本でも人気のイタリアワイン。
5 我が国の家庭の料理にも合わせやすい。フードフレンドリーなワイン。
ヴェネト州は大きい州でソアヴェのエリアはかなりの内陸。ロンバルディア州との境に近いです。その丘陵と平野の地域で作られるのがソアヴェです。2に関しては書き始めると長くなるので、別の項目で話すことにします→イタリアワイン周遊 ヴェネト州ソアヴェについて(まだ書いていません)
丘陵地帯のソアヴェ・クラシコの畑。
ソアヴェは白ワインで赤ワインは存在しません。レチョート・ディ・ソアヴェという甘口ワインもありますが、良く知られているのは辛口です。以前より名前を良く知られていることもあり、多くの酒屋さんやワインショップで販売していますね。生産者やクラスによって違いますが、基本的には柑橘やハーブの香り、スッキリと酸味を伴う辛口。余韻にアーモンドっぽい苦味が少しあるのが特徴です。(もちろん作り手や個人差によって感じないこともあります)
そして、この飲み口の良い辛口は日本の家庭の料理にも合わせやすいです。魚介をつかった料理、刺身やカルパッチョ、白身魚のソテーなどなるべく魚介の味を活かしたシンプルな料理によくあいます。魚介の臭みを上手く打ち消してくれるのです。もちろんサラダや温野菜、鶏肉などの肉料理にも寄り添ってくれます。ぜひ、試してみてください!
今回のワイン・・ヴィン・ソアーヴェ 2019 / イナマ Soave Classico 2018/Inama
1,870円(税込)
ワインコメント
輝きのあるやや緑がかったレモンイエロー。粘性は少ない。まだ熟しきれていないレモンやグレープフルーツ、リンゴの香り。青草。ややカモミールのようなニュアンス。フレッシュでフルーティな味わい。グレープフルーツ、リンゴの果実味と収斂性のある酸味。アフターにややアーモンドのような苦味。余韻は中程度です。(ソムリエ T)