【ソムリエの学びとは何なのか?】
皆さん こんにちは ソムリエ 叡歩 AKIHOです。
今回は【ソムリエと学び】をテーマにつらつらと書いていこうかと思います。 よかったらお付き合いください。
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<ソムリエに必要な知識とは?>
「ソムリエってどんな勉強してるん?」
と、疑問を持たれる人もいるんじゃないでしょうか。一言でいうと「幅広く全て」となるんだと思います。
は??ですよね(笑)けれど、知識を深めていけばいくほど終わりがなく、深めていった先で新しい発見があったり、全く違う学問と出会ったりと、際限のない世界だと思います。とはいうものの、そうはっていても具体的に必要となってくる知識や重要な点というのはやはりあるわけで、今回はそこにフォーカスしたいと思います。
<ソムリエ資格における必要知識>
日本ソムリエ協会が認定する「ソムリエ資格」においてはまず、やはりワインに関する内容がほとんどを占めています。
「栽培」「品種」「醸造」「産地」「歴史」「ワイン法」etc...
これらに加えてビールや日本酒といった他のお酒に関する基礎知識やチーズや流通についての知識も求められます。(ソムリエ資格に必要な勉強や詳細についてはまたの機会にお話できたらと思います!)
ですが、こうしたものはあくまで「ソムリエ資格」を取得するために必要最低限の知識であって、実際に仕事で活用していくとなると各分野をもっと掘り下げていく必要があります。例えば「産地」の学ぶということはどの国にどんな産地があって、そこではどんなブドウ品種が育てられているのかを知るということですが、その先にある「造り手」や「造り手のフィロソフィー=哲学」、またその産地のトレンドなんかを抑えていかないと活用できる知識には中々なっていきません。
また、「栽培」や「醸造」といった分野は「栽培学」「醸造学」というように一つの学問としてカテゴライズされるものなので、極めようと思うとかなりの年数がかかります。ちなみに、日本だと山梨大学にワイン醸造専門の学部がありますし、フランス・ボルドー大学、ニュージーランド・リンカーン大学、アメリカ・カリフォルニア大学デイビス校などを筆頭に栽培・醸造学科を有する大学は世界各国に存在します。
<実際に必要な知識とは?>
では、実際の仕事やビジネスにおいて、必要となる知識とはどんなものなのでしょうか?
思うに、上記の専門的知識に加えて主に以下の3つの学びが特に重要だと感じています。
「経営学」「心理学」「語学」
学問として捉えられている範囲ではこの3つが重要と日々感じています。また、応用力とか暗記力とか◯◯力とか、いわゆる「スキル」についてはもっとたくさんあるとおもいます。
「経営学」はソムリエに限らず、経営者という立場であればおのずと必要となってくる知識です。ワインという時として高額な商品を扱う以上、お金に関するルール、マーケティング戦略なんかは重要です。
「語学」は広く言えばコミニケーションスキルのひとつとも言えます。ワインに限らずともお酒に関する圧倒的多くの情報は英語で書かれていることがほとんどです。また、海外のワイナリーなどに研修にいく機会も何度が頂いたことがありますが、現地の造り手とのコミニケーションというのが、ワインを実際に販売していく時の何よりのモチベーションとなります。数千km離れた縁も所縁もない地で作られたお酒をパッション溢れる形でゲストにプレゼンテーションするというのがソムリエの役割の一つです。実際に造り手と話し合って時間を共有することが何より心に残る経験です。その経験をより充実させる為にも語学は必須となってきます。まだまだ私自身もスキルが足りてないのでもっともっとブラッシュアップをしていかねばと感じています。
そして、最後は「心理学」ですが、ソムリエ視点で考えると「心理学」に関してもコミニケーションスキルとして捉えることができます。基本的にはサービス業なので人と接するシーンが多くなってきます。また、購買に携わる立場であれば取引先とのやりとりも多くなりますし、普通の会社員と同じよう職場の人間関係というのも大切です。
ソムリエ特有のシーンとしては、ゲストへワインの提案を行うということが挙げられます。「ゲストが内容的にも価格的も満足できて買ったかいがあったと思っていただけるもの」かつ「お店にとっても有益になりうるもの」この2点を留意してソムリエはセレクトを行っています。中には自分のノルマや実績だけを考えているソムリエもいるということは否定できませんが、何かを売るスペシャリストというのは、ゲストに満足感を与えるという使命があります。満足感を与えるためには、ゲストが何を思って何を欲しているのかを見抜く力が必要です。そのために心理学というのは必須とまではいえないかもしれませんが、学んでおいて損はない学問ですし、的確に気持ちを捉えられて、それにベストな形で対応ができるというのは気持ちのいいものです。
ソムリエではなくても、デパートの化粧品やアクセサリー売り場、車のディーラー、アパレルの定員など、特に高級なものを扱う「販売のプロ」には共通して当てはまることだと思います。
何かを学び、得たものを活用・実践できて、さらにフィードバックが得られるというのはとても良いサイクルができているな〜とつくづく感じている毎日です。
ご覧いただきありがとございました。
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ソムリエ 叡歩 Akiho