今私は十分幸せだと感じた誕生日
「43年前の今日私は生まれたのか。」
感慨深くなりながら、駅からの帰り道。
風もなく穏やかな日で、夕方でも春の気配を感じた日。
いつもならイヤホンで音声を聞きながら帰ってくるけど、その日はただ周りの音を聞きながら帰ってきた。
そうすると、辺りの景色がよく見え、そして色々なことを感じることができた。
そして、こう感じずにはいられなかった。
たとえ2年前の辛さをまだ乗り越えていなくても、今私はこうやって生きてる。
たとえ明日大地震が来たとしても、今私はこうやって生きてる。
私と日本語の授業をしたいと言ってくれる人がいる。
私に仕事をお願いしたいと言ってくれる人がいる。
私と話したいと言ってくれる人がいる。
元気で可愛い娘たちがいる。
まだまだ元気な両親がいる。
住む家がある。
食べるものがある。
着る服がある。
本当に私は幸せだ。
今もう十分幸せだ。
これ以上、まだ望むことがある?
今ある物を大切に。
今いてくれる人を大切に。
それでもう十分。
て。
そんなことを心から感じられた誕生日になった。
染