歩く時の一番の問題点は何なのか?
今回は歩く時の一番の問題点は何なのか?をテーマにしたいと思います。
歩く時の問題点。挙げていけばかなり色々出てきそうですよね。
専門的なことで言えば、、、
トレンデレンブルグ徴候
ディシェンヌ跛行
このあたりはよく聞いたりしますよね。
とにかく正常から逸脱した動作ということになります。
この【正常からの逸脱】というのがかなり大きなポイントになります。
正常からの逸脱は何を持っていうべきなのか?
教科書で書いてある通り、正常な筋活動、可動域などが正常と判断する材料になるかと思われます。
しかし安易にこれを鵜呑みにして歩行を見ることは少し見落としをする可能性があります。
この正常の活動はまず条件として【ニュートラルな姿勢】ということです。このニュートラルな姿勢をまずみなさんは取ることができているのでしょうか?
街中を見ても、ニュートラルな姿勢を立位、歩行で行うことができて居る人はほとんどいません。
日本人のほとんどが【スウェイバック】と言われる姿勢をとっています。スウェイバック姿勢とは頭が前に突き出し、背中は丸まり、骨盤が後傾する。結構やばい姿勢なんです。
簡単なチェック方法は壁に頭・背中・お尻をつけて、掌一枚分のスペースを腰に作る。これがニュートラルの姿勢になります。スウェイバック姿勢の人はほとんどが頭が離れ、腰にスペースを作ることができません。これは無意識かで行うことがベストです。意識すればできても無意識下でできていなければ何の意味もありません。
ここで今回のテーマである一番の問題点とは何なのか?
僕自身、治療に携わり感じたことは【骨盤の後傾】です。
正直、骨盤の後傾位での歩行はかなり悪さをしてきます。骨盤が後傾しているとまず教科書通りの筋活動、可動域の関係性は破綻してきます。まずここに気づくことがかなり大切です。
そして何より重要なのがどのタイミングで骨盤の後傾が誘発されているのか。これはお薦めは実際に触ることがいいと思います。
骨盤後傾することにより股関節は求心位を取ることができません。そのため歩行時に股関節での荷重コントロールが不十分になります。これによるイレギュラーが歩行ではほとんどです。
もちろん、骨盤をニュートラルにすることが可能な状態であればの話です。骨盤をニュートラルにすることができない人はどこが原因で骨盤をニュートラルにすることができていないのかを評価しましょう。
歩行を見ていくときは必ず、骨盤がニュートラルなのかを確認しながら見ていきましょう。これだけでも歩きは変わります。