ゲーマー必読の本を見つけてしまった
今回は、「賭けの考え方」という本を読んで、ゲーマーに共通することが山程あったので、主に自分が実践したい内容をまとめてみた。
ゲームの現実を理解し受け入れる
本書はポーカープレイヤーに向けて書かれていて、ポーカーでは以下の5つの現実を理解し受け入れる必要があると言っている。
・実力と運が共存する
・短期的には運が物を言う
・長期的には実力が物を言う。
・利幅は小さい
・分散が大きい
上から3つの現実は、多くのゲームで共通することだと思う。
「現実を理解し受け入れる」と言うことは、例えば、運が作用して負けてしまった場合にも、それに対して感情的な反応を起こさないと言うことである。
長期的視野でプレイする
では、運によって負けてしまった時に、どのようにすれば感情的にならないのか。それは、長期的な視野を持つことで解決できる。
これはコイントスの例が分かりやすい。コイントスは表が出る確率は50%、裏が出る確率は50%ある。コインを10回投げた時の表が5回出る確率は25%になる。表が7回以上出る確率は約17%となる。
表裏ともに50%の確率ではあるが、10回投げただけだと、表が7回以上出る確率が非常に高い。しかし、1000回投げた場合には、表が70回以上出る確率は、0.004%となる。このように、回数を多く重ねることで、期待する確率に近づいていくことを「大数の法則」という。
これをゲームに適用すると、自分の実力で期待値がプラスのレート帯の場合、多くの回数をこなせば、最終的には勝つことができる。これを理解していれば、1試合の運負けに感情が左右されることはない。
自分の実力で期待値がマイナスのレート帯にいるならば、そもそも運負けを訴える前にやるべきことがあるはずだ。
また、長期的視野を持ってプレイすることで、レート制のゲームでよくある以下3つの危険な考え方を回避することができる。
・取り戻そうとする
・勝ち逃げしたくなる
・感情的になる
取り戻そうとする
これは、多くのプレイヤーが経験したことがあるのではないだろうか。下げてしまったレートを元に戻そうと躍起になる行為である。
これは、短期的な結果に執着するばかりに、集中力が切れていたりするのにプレイし続けてしまい、悲劇的な結果をもたらす。
長期的視野を持っていれば、レートが下がることを受け入れることができる。
勝ち逃げしたくなる
これは逆にレートを上げている時に、勝ってる内に辞めてしまう行為である。期待値がプラスであれば、上がっているレートを下げてしまうことに恐れなくて良い。
感情的になる
短期的な結果を重視するプレイヤーは、負けの流れに入ると感情的な反応を引き起こす。感情的になると冷静さを欠き、普段上手くできるプレイができなくなり、負の連鎖を引き起こしてしまう。
この3つはゲーマーなら、誰しもが経験したことがあると思う。僕も数年前、感情的になりすぎて、その時掛けていた眼鏡を壊したことがある笑。
レートを上げることよりも正しい決断を下すことを優先させる
長期的視野を持つことで、1試合ごとのレートの変動は大して気にならなくなる。これは僕自身もすでに経験済みで、本当に気にならない。
だから、レートに囚われて偏ったプレイをすることもなくなる。常にゲームに集中して、その場で考え得る合理的な判断を下すことを考える。
自尊心を持ち込まない
僕もこれまでに、自尊心を持ち込むプレイヤーを多く見てきた。一番分かりやすいのは、他のプレイヤーに良いプレイを見せつけたいがために、正しい決断ができなくなるパターン。また、その逆でミスをすることが怖くなり、正しい決断ができなくなる。
他にも、個人的な恨みのあるプレイヤーと対戦するときに自尊心を保つために、思考を歪ませてしまう。レートを取り戻そうとする行為も、自尊心が影響している。
自尊心に関しては、ゲームに関係なく、あらゆる場面で思考を歪ませることになるので、本当に自分の中から排除するべきものだと思う。結果的に正しい決断をして、プラスになるのだから。
バンクロール管理
バンクロール管理とは、ポーカーを長期的にプレイするための十分な金を確保する行為である。ポーカーでは賭け金があるので、十分な金を用意できていないと、精神的に不安定になり、正しい決断ができなくなってしまう。
バンクロール管理については、ネットのレート制のゲームには関係ないように思えるが、僕はゲームではない現実で行っていることもバンクロール管理の一つではないかと考えている。
何かと言うと、リアルの人間関係や勉強、仕事などの最低限やるべきことを疎かにしてはいけないということだ。ゲーマーはゲームに集中し過ぎるばかりに、この辺りを疎かにしてしまう人が多い印象がある。
ちなみに僕もその一人だった。
しかし、最低限やるべきことを疎かにしてしまうと、精神状態は確実に悪くなる。ゲームを集中してやるためにも、最低限やるべきことはやる必要があるのではないかと思う。
このバンクロール管理については完全に持論である笑。
まとめ
今回は、僕が特に実践していきたいことを紹介したが、本書にはもっと遥に多くの考え方が書かれているので、興味のある人は手に取ってみてほしい。
また、この考え方は、ゲームで勝ちたい人向けで、ただ楽しくゲームをしたい人には確実に向かないので、お勧めしない。感情の赴くままにゲームを楽しみたい人はそうすべきだと思う。
僕も感情をコントロールする時と、そうでない場合をしっかり切り替えていきたい。