支援とは何なのか?
こんばんは、ソルティーです。
今回は"支援"についてちょっと話そうと思います。
支援という言葉は…結構危険な言葉です。
なんでかっていうと、支えるって意味もあれば、やってあげる的な意味も入っているし、その人の成長を願うって意味を持っている場合もあります。
これは支援に対する人それぞれのイメージが違うから起こることなのではないかと思うのです。
では、僕たち教員支援ネットワークT-KNITが支援って言葉を使うかってところをお話させてもらおうと思います。
支援が問題になる点
実はこの教員支援ネットワークT-KNITの名前をつける時、"支援"って言葉が良くないのではないか?という話が挙がったりしていました。
支援という言葉に対して「プライドの高い先生たちが支援って受けたがるかなぁ?」ということを議論したものです。
先生たちは「助けて欲しいと思っていても、なかなか助けてと言えない」というお話をよく聞きます。
それが支援されるとなると、「上から目線で嫌だ」ということを何度か実際に言われたこともあります。
じゃあ、支援って言葉にどういう意図を乗せたいのか?
僕たちは支援して、いつまでも手助けするというよりは、その人自身が壁を乗り越えていけるようにしていきたい。
できないことができるようになっていったら良いなって思って、そのためのサポートをする意味で支援って言葉を使いたい!
そんな想いを支援に込めました。
ただ、自分たちが思っていても、周りでは支援って言葉のイメージは人それぞれ違います。
だから、良い言葉を探したのですが、この意図に適した言葉は見つかりませんでした…。
だから支援って言葉で決定したという経緯があります。
支援と援助を明確に分けていきたい
で、実際に調べて見ると【支援】と【援助】という言葉があるようです。
支援…できない部分を手助けし、意志を本人に委ねる
援助…できないことはすべて行い、意志とは関係なく助ける
周りの人は支援と援助をごちゃ混ぜに考えている人が多いのだなということが分かります。
僕は介護などをやってきた経験があるので、支援と援助を区別して使っていたのですが、世の中的には「困っているなら問答無用で助ける!」みたいなイメージで捉えているのかもしれないなと思ったりしました。
上とか下とか関係なく、自分の目標を見据えているかがポイント
で、いろいろ経験してきて思うのですが、【支援】という言葉一つとっても人それぞれのイメージがあり、それは容易に変えられないということです。
で、本当は上とか下とか意識をする言葉ではなく、上とか下とかを意識してしまう言葉にしてしまっているのは相手なのだと気づいたのです。
その言葉を聞いて、「上下の関係を連想してしまう」というのが教員あるあるなのだとしたら、そういう世界観に染まっているかもしれないということを気をつけたほうが良いかもしれないなと思うのです。
上から…というのは俯瞰的な目線でもある
また、上から目線というのは態度ではなく、言葉として重要なこともあります。
僕はコンサルティングをさせていただくこともたくさんあります。
そういう時、俯瞰的な目線になる場合が多くて、そういう時、どうしても言葉や、姿勢は上からの視点(鷹の目のような視点)になります。
その言葉を受け取って、「ありがたい」と思うか、「偉そうだな」と思うかはその人次第なのではないかと思うのです。
さて、あなたは支援をどちらの意味で受け取ったでしょうか?