一ヶ月でも同じ屋根の下にいたら家族になれるんだなぁ
今日は珍しく教育系じゃない話を。
コミュニティスペース『本拠地』でギルドマスターをやらせてもらっていますが、ここではシェアハウスもやっています。
4月に入った…まぁ、ここでは『彼』にしておきます。その彼が一人入って、合計で8人家族になっていました。(ちなみに猫は18匹います…)
「一ヶ月しかいないので」とサバサバした性格の彼はまさに旅人。
本当に一ヶ月しかいなくて、あっという間に僕らの家族と仲良くなって、猫のようにふっと見たらいなくなっている。
そんな風のような生き方をしていました。
彼と出会ったのは一ヶ月前。
工場をやめて、実家に戻ろうと思ったけど気持ち的に戻れなくて、寝泊まりする場所を探していたとのこと。
ジモティーを通じて連絡が来て、まったく知り合いでもなく、友達の友達もいないという今まで縁がかすったことすらない人でした。
そんな人が4月1日、急に入ってきて、1日目にして子どもたちと仲良くなり、僕や妻よりも彼のほうに付き従うように。
一緒にお風呂に入ったり、一緒に布団で寝たり。
まぁ、彼にとっては邪魔やねんみたいな感じだったかもしれないけど、本当に良い人で、嫌な顔ひとつせずに子どもたちの面倒も見てくれていました。
「ちょっと、ソルティーさん。これ作って欲しいんですけど」
と彼はよくレシピを見せてくれました。
料理の腕前が急に上がったのは彼のおかげかもしれません。
最後のほうば僕が期限付きのものがあって慌ただしく動いていたので、彼が料理を作ってくれていました。
彼の作る料理は僕とは違った味がして、別の人が作ると味もちょっと変わるんだなって料理の味わい深さを感じたりしました。
最後はすっといなくなって、午後までは一緒に食べていたのに、夜にはもういない。
「さよなら!」という一言もないまま、猫の最後のようにすっといなくなった彼。
ずっと一緒にべったりくっついていた長女と、意外と妻がダメージをくらってしょんぼりしている姿を見ると、本当に良い男だったんだなぁって思ったりするし、たった一ヶ月で血の繋がりはなくとも家族になれるんだなって思えた人でした。
彼はオフグリッドな生活を夢見ているようで、二人でオフグリッドについて語った時は楽しかった。
井戸職人になる!みたいなことを言っていたので、これからの時代に合う人だなぁってつくづく思うのでした。
また会う日まで。一ヶ月ありがとう。