「治療」じゃなくて「共存」~《精神科のお話》~
私が18歳の頃に初めて精神科にかかって、「適応障害」と診断された時から今日まで7年経ちました。今は色々紆余曲折を経て、「うつ病」と診断され、トラウマのフラッシュバック、そして発達障害グレーの疑いがあります。
もともと不器用な性格で、勉強にしても、学校生活にしても、家での日常生活でも、人間関係でも… 集団生活がストレスで、1人でいる方が気が楽でした。
私はどちらかと言うとネガティブな性格だし、すぐ人から怒られたり注意されたりして、その度に落ち込んでばかりでした。
ポジティブとは程遠い性格です。外に出るより家にいたいし、人付き合いも上手く出来なくて面倒だと思うタイプ。
うつ病になるべくしてなった、という感じです。
そんな中で、「治す」「治療する」という言葉が私にとって、しっくり来ないのです。
風邪をひいても、風邪薬を飲んできれいさっぱり治るような、そんなニュアンスで語るものじゃないよなぁ、と。
親からは、「いつになったら治るの?」と「いつになったら精神科を卒業できるの?」と言われます。
本音では、治れるんだったら治って欲しいです。
でも、精神疾患って、治すものじゃないような気がします。
私の気質や特性は変わらないし、そこが変わらない限り、一生うつ病もトラウマも…付き合っていくものなんじゃないかなって思います。
これは、どうにも説明しにくい…というか、周りからはあまり理解されにくい感じがするし、自分にしか分からない感覚だと思います。
「変わる気がない」「治す気がない」と、言われます。
まぁ、実際そうなのかもしれません。 正直きれいさっぱり治って、クリーンな精神状態の自分を全く想像できません。
だって、昔からこうだったから。持って生まれた特性や性格や気質は変わらない。だからこそ、なるべくしてなったうつ病も、消えないトラウマも、発達障害の特性も、一生付き合っていくものだと思っています。
だから、治すんじゃなくて、共存するものなんだと思います。変わらないものは受け入れて、付き合って、その上で定期的に精神科に通院して病識を持ち、医療や福祉のサポートに支えてもらって、生かされている…
これが自分の生き方なのかもしれないと、常々思っています。
諦めでもあるような、開き直りでもあるような…
でもそうでもしないと、生きていけないのです。
何回もの自殺未遂を経て、そう思ったのです。
今日一日を生きるために、絶望してこの世から消え去ろうとしないように。
これからも、生きていくために。
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