見出し画像

SIGMA fpカラーモード図鑑 vol.1

SIGMA fpの特徴のひとつとして、カラーモードがある。
公式には、もちろん作例やサンプルはあるが、全部カッコいい写真だったので、素人が撮った場合のサンプルも参考になるのでは?と思い、作ってみることにした。

ただ、今回は夕方に予定があり、短い時間で撮ってきたため、カラーモード図鑑 vol.1とした。
今後、時間があるときにシチュエーションを変えるなどで、図鑑シリーズを段階的に増やしていきたいと思う。


カラーモードごとに色はどう表現されるか

まずは、カラーモードごとにどのような色表現になるかを示したいと思ったので、画面の中にたくさんの色を詰め込んだ写真を掲載する。
途中でバッテリーがなくなってしまい、入れ替えをしたところ、微妙に構図が変わってしまった&人が写っているが、ご容赦願いたい。

スタンダード
ビビッド
ニュートラル
ポートレート
風景
シネマ
ウォームゴールド
ティールアンドオレンジ
サンセットレッド
フォレストグリーン
パウダーブルー
FOVクラシックブルー
FOVクラシックイエロー
デュオトーン
モノクローム
切(OFF)

デュオトーンはかなり特殊なので、それ以外のものを一覧でまとめてみた。

左上から右に
スタンダード/ビビッド/ニュートラル
ポートレート/風景/シネマ
ウォームゴールド/ティールアンドオレンジ/サンセットレッド
フォレストグリーン/パウダーブルー/FOVクラシックブルー
FOVクラシックイエロー/モノクローム/切(OFF)

それぞれ、個性的で特徴があり、使いどころを考えるのが楽しくなる色合いだ。

画像保存推奨!比較用サンプル

ここからは、同じ風景や花などをできるだけ同じ構図で、それぞれのカラーモードを使って撮影したものだ。
カラーモードごとに載せているので、比較したい場合は、画像を保存の上、お手元で比較していただきたい。

スタンダード

fpの初期設定はこちら。基本となる色だ。
少し青みのある色だしな気はするが、シーンを選ばず使える。

ビビッド

スタンダードから一段彩度が上がった色味。
ビビッドという名前ではあるが、派手すぎる感じもなく自然。
色の印象を強調した写真に仕上げたいときに向いている。

ニュートラル

黒や茶色などの濃い色が少し暗めに出るので、それが締め色になる。
そのため、少し堅めに、締まった画に仕上げたいときに。
露出補正は+0.3〜0.7くらいでもいいかもしれない。
ただ、暗めに撮るのもそれはそれで良さそう。

ポートレート

コントラストが抑えられており、ふわっと優しく印象に仕上げたいときに。
まさに、人物の撮影に向いているなと感じる。

風景

ビビッドに近い色出し。
正直、私の目だとあまりそこまでの違いがわからず。
微妙に、黄色がこちらの方が濃いような気もするが…。

シネマ

その名の通り、古い映画のような質感。
ここぞというときに使うと、かなりカッコよく仕上がる。
逆に、被写体そのものの色を強調した写真にしたい場合は不向き。

ウォームゴールド

暖色系の色味が加わり、温かい画になる。
緑部分も暖色は加わるものの緑として出てくれるので、秋にぴったりのカラーモードだと思う。

ティールアンドオレンジ

映画などでよく使われるT&Oで、インパクトのある画を作れる。
しかし、こちらは緑にかなり補正がかかり、草木が一気に枯れてしまうため、使うシーンは選ぶ。
夏場はあまり向かないかもしれない。

サンセットレッド

全体的に暖色寄りになるが、ウォームゴールドと比べて、こちらはマゼンダが強め。
緑部分は、一応緑だが、少し強めに暖色が入っている気がする。
ウォームゴールドとサンセットレッドは、暖色系の同じ系統ではあるが、どちらを選ぶかは好み次第だと思う。

フォレストグリーン

寒色に寄るかと思いきや、意外にも絶妙なバランスを保っているのがフォレストグリーン。
グリーン強調はされるものの、赤も意外にちゃんと出ていて、少しオレンジぽく発色する。
他の個性的なカラーモードと比べると、そこまでシーンを選ばず使えそうな印象。

パウダーブルー

fpと言えば、パウダーブルーだろうと勝手に思っている。
他のメーカーにはない、独特の色味で、これで撮影するとあっという間にかっこいい写真の出来上がり!
デフォルトがかなり明るめに撮れるので、場合によっては露出補正をマイナスに振ってもいいかもしれない。
今回自分は、他のカラーモードに合わせて、+0.3〜0.7で撮ってしまったが、ちょっと明るすぎたなと反省。

FOVクラシックブルー

その名の通り、青が強調される。
シアンにマゼンタを多めに混ぜたような印象になるので、例えば夏空などには最適だと思う。
一方で、マゼンタにはシアンが乗ってきて、少し紫がかった色になる場合がある。

FOVクラシックイエロー

少しヴィンテージ感のある落ち着いた雰囲気に仕上がる。
黄色が乗ることで、色に深みを持たせられるので、クラシックな印象の写真を撮りたいときに。

デュオトーン

かなり個性的で、個人的には面白枠だと思っている。
今回は1色のみで撮ったが、色のトーンを変えられるが、いずれにせよスッキリした風景に被写体がひとつとか、ボケを使わずに撮るとか、わかりやすい表現の方が活きそうだ。
ちょっとこれは、別途使ってみたいカラーモード。

モノクローム

コントラストはそこそこ高めかと思いきや、シーンによってはそうでもない時もある。

切(OFF)

何もカラー設定がない素の状態。
ぼやっとした雰囲気で、レトロさを感じる。
現像前提のカラーモードのようだが、これはこれで完成されているような気がする。

カラーモードを試してみての感想

全色一気に使ってみたが、なかなか興味深い結果だった。

デュオトーンは少し個性的すぎるので、使い方考えなければならないが、面白そうなので使い方を考えてみたい。

また、カラーモードそれぞれ雰囲気があって素敵なのだが、OFFの描写も気に入ってしまった。
ぼやっとした描写が、これはこれで使いどころがありそうなので、今度使ってみようと思った。

fpは、PENTAX  KF同様、使えば使うほど面白いカメラだ。
これからも相棒として、さらなる魅力を見つけていきたい。


📷SIGMA fp

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集