1,000円で手に入れたトイレンズで「たのしく写真を撮る」に原点回帰
仕事の休憩で、少し散歩に出かけた。
在宅ワークになってからは、下手すると1週間全く外に出ないことすらある。
しかし、この日は新しく買ったトイレンズを試したくて、ウキウキしながら外に出たのだ。
今回は、とりあえず試し撮りだ。
PENTAX Q7×04 TOY LENS WIDE
散歩のお供は、Q7だ。
そして、レンズは新しく買った04 TOY LENS WIDE。
つい最近、PENTAX公式から未使用品がアウトレットとして放出されたものである。
ポイントが貯まっていたので、1,000円ほどで手に入れられた。
08も欲しかったのだが、即売り切れとなり手に入れることは叶わず。
キレイじゃない写真を撮るレンズ?
このレンズは、F値は7.1と暗め。
またオートフォーカスは非対応だ。
マニュアル操作に慣れているとはいえ、Q7の液晶画面では、正直ピントが合っているのかはわからない。
だが、このレンズはそもそもピントを合わせてキレイな写真を撮るレンズではない。
例えば、この写真だ。
ピントは合っているが、思いっきり歪曲しているし、なんだか面白い写り方をしている。
だが、このレンズはトイレンズだ。
これでいいのだ。
むしろ、なんじゃこりゃ!?という描写を楽しむレンズなのである。
ただただ撮ることを楽しむ時間
どうせ、Q7の小さな画面で見ても、ピントが合ってるのか合ってないのかなんてわからない。
それに合っていたところでどうせ面白い感じに仕上がるのだ。
だからあえて確認はせずに、ひたすら撮ることだけを楽しむ時間にできる。
そういえば、カメラを始めた当初は、とりあえずカメラのシャッターを切るという行為が楽しかった。
どんな風に撮れたんだろう?とワクワクしながら再生画面をみる。
ブレていようが、何を撮ったのかよくわからなかろうが、なんだこれ!と言いながら、撮れたものを見て満足していたのだ。
それが最近では、少し知識がついたからと、写真の技術を解説するYouTubeなんか見ていることもある。
別に、それが悪いことなのではない。
だが、このQ7と04 TOY LENS WIDEは、私に「難しいことを考えずに楽しめばいいじゃん」と語りかけてくるようなのだ。
気軽にシャッターを押してみたら?
気になったところに、カメラを向けて撮る。
確認はしない。あとでのお楽しみだ。
ただそれだけなのに、心地よい時間が流れる。
この感覚はフィルムカメラにも通ずるものがある。
構図も気にしない。
ただ気になって、ただ撮りたくなるものを撮りたいように。
誰かのためじゃない、自分のためだけに撮られた写真は、見返してもなんの変哲もないものばかりだ。
なんだこれ!が、これなんだっけ?の思い出に変わる
たまには、こういう意味のわからない写真を撮ってもいいんじゃないだろうか。
いや、自分の場合、撮るものの多くは意味がわからない写真になるが、意外に数年後に、これなんだっけ?なんて楽しめるかもしれない。
今回は、一番スタンダードな「鮮やか」というカスタムイメージで撮ったが、次は他のカスタムイメージで撮ってみようと思う。
それにPENTAX Qシリーズには、エフェクトもいくつか用意されていて、それと組み合わせるとさらに面白い表現になりそうだ。
きっとまた、なんだこれ!?なんて笑いながら写真を撮れるはずだ。
📷PENTAX Q7