回復を信じて付き添い看護に取り組む病院から付き添い看護を提案されたのは、命に関わる重篤な状態であり助かる可能性が極めて低い状況だからについては前回のnoteにも書きましたが、 確率が高かろうが、低かろうが何を信念に行動するのは受け取る人次第。 駆けつけたその日、「ねぇ、朋子(ともこ)って分かる?」の問いかけに一切反応しない状態を見てさえ「また前みたいに、お話ができる」をあるべき姿として、これ以降私の付き添い看護者の役割は「元に戻すこと」となった。 無機質な部屋と後悔駆けつ
危篤連絡を受けた時2ヶ月前に受けた家族の癌告知。積極的治療を受けている過程で入院が発生し気が気ではない日々を送っていた矢先の夕方、病院から「今すぐ来てください。」と電話がきた。リアルな世界では「危篤です」と病院は言わないものなんだと、冷静に思ったもので、病院に駆けつける約2時間の間は、仕事相手への連絡、親しい友人へLINEを送りながら自分の心を整えていた。迷子になったような気分といえば想像がつくでしょうか。 「呼吸数が減り、血圧が低下し、意識が弱い」駆けつけた病院では他の家