DX導入はまず呼び方から - 「さん付け」で組織文化を変える
皆さんこんばんは！
あなたは普段、同僚や上司をどう呼んでいますか？
「部長」「課長」それとも「〇〇さん」でしょうか？
実は、この「呼び方」が組織のDX推進に大きく影響しているかもしれません。
名前の呼び方がDXを阻む？役職呼びの隠れたデメリット
DX（デジタルトランスフォーメーション）というと、最新ITツールの導入や業務システムの刷新をイメージしがちです。
でも、本当のDXは組織文化の変革から始まります。
その第一歩として、意外と効果的なのが「役職呼び」を「さん付け」に変えることなんです。
組織の硬直化を促進する役職呼び
役職で呼び合う企業では、不思議なことに組織改革が進みにくい傾向があります。
なぜでしょう？
それは「役職」という目に見えるステータスへの執着が、必要な変化を妨げるからです。
役職手当の廃止や役職体系の見直しが議論になると、「名ばかり役職」でも「課長」と呼ばれることに価値を見出している人たちの抵抗に遭いやすくなります。
「昨日まで課長だった私が、今日から単なる〇〇さんになるなんて...」
このような心理が、組織変革の大きな障壁になっているのです。
コミュニケーション阻害という見えない壁
「部長、こちらの案件についてですが...」
このフレーズ、何気なく使っていませんか？
役職呼びは一見敬意を示しているように思えますが、実は心理的距離を広げ、自由な意見交換を妨げています。
特に若手社員は「部長」という肩書に萎縮し、革新的なアイデアや率直な意見を言いづらくなります。
デジタル時代の無駄な手間
「あの、すみません。山田さんの現在の役職って何でしたっけ...？」
組織変更や人事異動のたびに、誰がどの役職なのかを確認する手間も馬鹿になりません。
メールの宛名や会議の案内一つとっても、役職確認という
「デジタル化できない無駄な作業」
が発生します。これって、業務効率化を目指すDXの考え方と真逆ですよね。
さん付け文化がもたらすDXの加速
対照的に「さん付け」文化を取り入れた企業では、組織のフラット化が進み、年齢や経験に関係なく自由な発言ができる環境が整います。
「山田さん、このアイデアどう思いますか？」
肩書ではなく個人として尊重される呼び方は、多様な視点やアイデアを引き出し、イノベーションの土壌を育みます。
明日からできるDX - 呼び方を変えるだけ
DXツールの導入は時間とコストがかかりますが、「さん付け」への移行はすぐに始められます。
もちろん、長年の慣習を変えることへの抵抗はあるでしょう。
特に「部長」と呼ばれることにアイデンティティを感じている方々からは、「敬意が失われる」という反発があるかもしれません。
でも、考えてみてください。
本当の敬意とは役職に対してではなく、その人の人格や能力、貢献に対して示すものではないでしょうか？
明日から、思い切って「さん付け」を試してみませんか？
それが、本格的なDX推進の第一歩になるかもしれません。
組織の文化を変えることで、テクノロジーの導入もスムーズになり、真の変革への道が開けるはずです。