データの量と質が成果を左右する。獲得数が2倍に拡大した事例|コンバージョンAPIを簡単に実装するツール「DATA CONTROL」とFacebookピクセル標準イベントの設計
Facebook広告で
「コンバージョンAPI」を実装し、「標準イベント」を適切に設定した結果
データの質が改善&データ量が増加し、機械学習が促進。
獲得率の改善が実現&配信量を拡大しても高い獲得率を継続できた
今回、👆この驚きの事例について解説します。
noteを読んでいる皆さんは「コンバージョンAPI」や「標準イベント」についてご存じでしょうか?
「コンバージョンAPI」とは、Cookieに依存せずにマーケティングデータ(Webサイトイベントやオフラインコンバージョン)を計測できる技術のこと。昨今Cookie規制の厳格化が進む中で、正確なデータ計測を行なう手段の一つとして注目を集めています。
本記事では、冒頭に記載した「コンバージョンAPI」の実装と「標準イベント」の設定について、大きな成果に繋がったポイントを紹介します。また、コンバージョンAPIが導入されるきっかけとなったCookie規制の動向に関しても解説します!
*先日社内で、LINE広告を配信しているお客さまが
「DATA CONTROL」を導入したことで、獲得数が、タグのみの計測からコンバージョンAPI経由を含めると、なんと6倍に✨最新事例の記事もアップしています!
Cookie規制が及ぼすデジタル広告への影響
まず、コンバージョンAPIが導入されるきっかけとなったCookie規制の動向を解説していきます。
80%を超えるデータを取りこぼしてしまう
Cookieには「1st party Cookie」と「3rd party Cookie」の二つがあり、現時点でCookie規制の対象になっているのは、主に、第三者ドメインが発行する3rd party Cookieです。
3rd party Cookieは、ドメインをまたいで広告出稿や効果測定ができる便利な仕組みである一方、個人情報やプライバシーの観点から問題視され始めました。
世界的にプライバシー保護への意識が高まり法規制が進み、加えて、プラットフォーマー自身もプライバシー強化の動きをみせています。
*「DATA CONTROL」をリリースしたときのnoteでも、Cookieについてまとめています。
Google社は、2024年後半にWebブラウザ「Chrome」で3rd party Cookieの利用を段階的に廃止すると発表。
Apple社は、Webブラウザ「Safari」でCookieを規制してトラッキング(追跡)を防止する機能「ITP」を実装し、年々バージョンアップしています。
Statcounter Global Statsによると、2023年3月時点での各Webブラウザの使用率は、
「Chrome」が64.8%
「Safari」が19.5%
であり、
3rd party Cookieが制限されるブラウザの使用率は80%を超えます。なにも対策をしない場合、この80%以上のデータを取りこぼしてしまうことになるのです。
また、下記の図より、ブラウザの使用率をデバイスごとで見ると
「Crome」は【デスクトップ(60%)】【スマホ&タブレット(30%)】
「Safari」は【デスクトップ(10%)】【スマホ&タブレット(60%)】
つまり、「Crome」への規制が開始となった場合、PCへの影響が急拡大すると考えられているのです。
広告タグからのシグナル量は右肩下がりで減少
Cookie規制の影響で、広告タグからのシグナル量は減少傾向にあります。
2025年以降は【3rd party Cookieは無効】【1st party Cookieは1日のみ有効】となることが予想されています。
とある案件の広告管理画面上の配信実績の数値をご紹介します。
特に、ITPに大幅な影響を与えたiOS14.5(※)のアップデートより、緩やかに獲得数は減少しています。
デジタル広告における機械学習は、管理画面のデータをもとに行なわれます。
管理画面上でのデータが減る=機械学習が進まない
配信エンジンがクリック最適になる or 配信量が減少する、といった現象も考えられます。
そこで
各媒体は1st party Dataを活用した補完機能をリリース
中でも注目されているのが、冒頭にもご紹介しました「コンバージョンAPI」。
「Conversion API」は、顧客が所有する1st party Dataを、広告主のサーバーから媒体のサーバーへ、直接送信することが可能な機能です。
Cookieを使用せずに計測可能なため、デバイスやブラウザによる規制の影響を避けられます。
下記は、コンバージョンAPIのイメージ図です。
従来の広告計測はFacebookピクセル(広告タグ)によって行なわれていました。
コンバージョンAPIの挿入で、広告主のサーバーとFacebookサーバーへ直接データを送信できます。
コンバージョンAPIの導入・運用方法
ここからは、Facebook広告のコンバージョンAPIについて解説していきます。
コンバージョンAPIとFacebookピクセルを同時利用してデータ量を増やす
Meta社はコンバージョンAPIとFacebookピクセルの同時利用を勧めています。併用することで、Facebookピクセルだけの計測と比較してより多くのデータを収集できるのです。
どのような情報をコンバージョンAPIで送信するのか
Facebookピクセルは、「ベースコード」に「イベントコード」と「パラメータ」を追加することで計測を行ないます。
イベントコード(標準イベント)は、ページビューや商品検索、閲覧、購入などのアクション
パラメータは、イベントに関する情報(閲覧、購入した商品IDや商品数など)を取得するもの
です。
例えば、“カートに追加”というアクションであれば..イベントコード・パラメータの記述はこんな感じ
数ある標準イベントの中で、何を送るべきなのか?
皆さんの中にも
「正直、どの地点にどの標準イベントを入れたらいいかわからない」
「設置している標準イベントは『購入』と『カート追加』だけ..」
と迷われている方も多いと思います。
サイト上の仕様とビジネスモデルを理解し、ユーザーフローに合わせて標準イベントを【正しく】【できるだけ多く】設置すること
が最重要です。といえども、正直、高度なスキルが必要になってくる部分でもあります。。
コンバージョンAPIの実装を簡単にする「DATA CONTROL」
コンバージョンAPIの導入・運用には、エンジニアによるサポートや設計が必要です。工数・人員・知識の観点から実装難易度が非常に高い(プログラミング+マーケティングの専門スキルが必須)..
そこで私たちソウルドアウトが開発したのが「DATA CONTROL」です💡
3rd party Cookieの無効によって近い将来起こりうる広告タグからのシグナル量の減少を、1st party Dataを連携して追加することで防ぐことができます。
それでは、
ここまでお伝えした「コンバージョンAPI」の実装&「標準イベント」の設定で、大幅に広告効果を改善できた事例をご紹介します🔥
事例:獲得単価10%改善、獲得数2倍に拡大
▍案件概要
業界:BtoB
CV地点:問い合わせ完了
施策:DATA CONTROLの導入(コンバージョンAPIの連携)+標準イベントの設定
もともと獲得の柱であったFacebook(Meta)広告で、成果が伸長しました!
💡施策の実施前後で、ターゲティングやクリエイティブは変えていません。施策によって獲得率が大幅にUPしたので、配信量を増やす(広告予算を投資する)ことができ、獲得数の拡大に繋がりました!
「標準イベント」の適切に設置しデータ量を増大させ、機械学習を促進
▼再掲
本案件では、サンクスページのサイトを改修。従来、標準イベント経由で送られるデータは、IPアドレスやブラウザIDのみだったところに、メールアドレスと電話番号データが追加されました。
マッチング素材の質が向上したことで、機械学習が促進。
類似するユーザー(類似リスト)の精度が向上し、獲得率が大幅にUPしたんです!
さいごに
先日、DATA CONTROLは新たに「Yahoo!広告 Conversion API」との接続を開始しました🎊
現在DATA CONTROLは、Meta社、LINE社、Twitter社、ヤフー社が提供するコンバージョンAPIとの接続を行なっており、今後はPinterest、Tiktokにおいても接続を予定しています。
DATA CONTROLはMeta社からもお墨付きをいただいたツールでもあります!ぜひ、ご興味のある方はお問い合わせください。
👇 noteでは、DATA CONTROLの最新事例を公開しています✨
👇 DATA CONTROLについて『Web担当者Forum』でも取り上げていただきました!ありがとうございます。
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