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国際問題勃発 p

遠征前に全カレで記録した(20秒89)は、
200mランキングトップ。
目標は優勝。と言いたかったが正直な所(日本代表の)ユニフォームを着て満足していた。

勝負より楽しんで・しまった・

予選から思うような走りは出来なかった。アップの段階から浮ついた感情と一緒に走りも浮ついていた。予選は無難に通過したが、その後の決勝はあまり覚えていない。何となく走った。そんな感じだった。結果は5位。日本ジュニアでは勝てた大前(大前祐介・本郷高2)はメダルを獲得した。

不思議と悔しさは無かった。
それより早くリレーを走りたかった。

JAPANというチーム

400mリレーは参加チームの影響で予選がなくなり一発決勝となった。そして、この年のチームは珍しかったと思う。

1走 北村(佐賀北・2)
2走 菅野(日大・1)
3走 末續(東海大・1)
4走 大前(本郷高・2)

本来、主力であるはずの高3がいない組み合わせになった。高2の2人が強かった事が大きいが、数少ない組み合わせだと思っている。

バトン練習

中・高・大のリレーと違い、即席チームとなる。その為、バトン練習が大切になってくる。そんな練習中、今でも記憶に残っている出来事がある。

『ぶつかっちゃいますよ』

この言葉は、北村から私が言われた。確か26足くらいで出る設定だったと思う。その時の言葉だ。ついでに言うと30足は欲しいと言われた記憶もある。(完全に舐められている)

本人にそのつもりはなかったと思う。高校ではそうだったのだろう。10秒33の選手が10秒後半から11秒台の選手に渡すとなると確かに30足は欲しい。

おれの方が遅いけど、一応10秒40です

楽しかった

日本チームで走るリレーは最高に楽しかった。
出来ればもう1本、もう2本走りたかった。
高校・大学とどうしても個人種目に重点をおく。リレーは個人の次。
しかし、JAPANを胸に走るリレーは違かった。

① JAPAN(北村ー菅野ー末續ー大前)

結果は1着。優勝!!その後の1600mリレーでも日本チームが優勝。
両リレーで金メダルを獲得する事が出来た。

大事件勃発(国際問題)

それは最終種目のマイルリレーで起こった。
着順を確認すると、

① 日本
② サウジアラビア
③ 北村和也

!?


全員でゴール後に駆け寄った。北村だけトラックを横切り、全チームがゴールする前にゴールラインを駆け抜けたのだ。

その後はお察しの通り、めちゃくちゃ怒られていた。そんな北村を横目に、みんな見てみぬふりをしていた。

それは、素晴らしいチームワークだった。

ー 続 ー

アジアジュニア選手権まとめ



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Kanno Yuta //菅野優太
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