セルフイメージと無駄遣い
最近物価も高くてなかなか大変なので、お金の使い方を見直そうと思っています。
お金の使い方について改めて考えてみたときに、「セルフイメージ」がひとつのキーワードになるような気がしてきました。
一旦お金の話から離れますが、女性は「自分が自分であること」が侵されやすい性別だなと感じることがよくあります。
たとえば、わけもなく心が苦しくなってどうしようもなくなったとき、しばらくしてPMSが原因だと気がつく。これはホルモンバランスのせいだ、本当の自分の感情ではないんだ、とほっとする反面、本当の自分って何?と考え込んでしまったり…。(一体どこからどこまでが自分なの?)
結婚したら名字を変えるのも大体女性のほうではないでしょうか。数十年をともに生きてきた名前を失うことは、自分の一部を失うことと言っても言い過ぎではないかもしれません。そして子どもを産めば今度は名前自体が消え去って、ただ○○ちゃんママと呼ばれるようになったり…。経験したことがないので想像にはなりますが、自分を見失うタイミングがいくらでもありそうです。
だからこそ、アイデンティティの危機を回避するために、セルフイメージをできるだけ良い状態に保つことが大切なのかなと思います。
それを無意識レベルで求めているのか、セルフイメージを向上させてくれることに惹かれる傾向が自分にあるように感じます。同性の友達と話していても、そういう人は多いような。
こんなことをずっとぼんやり考えていたのですが、『プリンセスマーケティング』という本を読んだとき、本の内容が自分の考えとリンクした気がしました。
『プリンセスマーケティング』は女性の購買心理について仮説を立てている本なのですが、ざっくりとまとめるとこのような説明がされています。
女性にとってものを買うことは、「本来の場所(あるべき自分)」に戻るためである
スペックなどではなく、自分らしいかどうかが購入の決め手となる
自分自身の主観的な満足を求める
あまり性別で決めつけすぎても危ういですが、たしかに…と納得できるところがたくさんありました。買い物ってその物自体が欲しいというよりも、セルフイメージを保つためにしているのかもしれないな、と。
お金の話に戻りますが、このことを念頭におけば無駄遣いが減るのではないかという気がしています。
なんとなくキャッチコピーや見た目のきれいさに乗せられて買ってしまう前に、「この物自体が欲しいんじゃなくて、セルフイメージの強化/向上がしたいだけなのかも」と気づいて冷静になることができれば、衝動買いしなくて済むのかもしれません。
買い物以外のセルフイメージが保てることリストを作ってみるのも節約に繋がりそうです。
私の場合はこんな感じかな。
ちゃんと自炊して体に良いものを食べる
自分のために食べ物をきれいに盛り付ける
掃除する
早起きして生産的なことをする
外国語でコミュニケーションを取る
惰性でSNSを見ることをしなかった日
岩盤浴に行くとか美容室に行くとか、自分の体のメンテナンスのために時間を使えた日
もちろん、そんなことをする気力もないくらいに落ちているときは、手っ取り早く買い物で解決するのもいいと思います。