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セルフネグレクトを回避するために、美学について考える

最近、趣味が消えつつある。好きだった料理もこの頃はめんどくさい。語学もまったくやっていない。読書をするにも集中力が足りなくて、気づいたら本を横に置いてSNSを眺めていることもしばしば。

先月でついに最後の年に入った3年連用日記は、空白のページだらけ。仕事に行って帰って寝るだけの毎日だから、書き残すことがとくにない。これまで2年間続けてきたのに。

生きるために働いていたはずなのに、働くために生きている状態にすり替わっている。

趣味がどうのこうのの前に、もはやセルフネグレクトに片足を突っ込んでいる気がしてくる。スキンケアも歯磨きも髪を乾かすのもめんどくさいし、部屋も雑然としているし、栄養も気にしてられないしストレッチや運動もまったくできていないし……。

こういう状態に陥らずに毎日を過ごせる人って、なにがちがうんだろうなって考えていた。そこで思い至ったのが、セルフイメージだった。すなわち、自分を何者として扱うか。

セルフイメージがよくない自負はある。なんというか、自分にとっての自分の地位が低いんだと思う。気を抜くと扱いが雑になってしまう。

セルフイメージを改善する方法、ないかな……と蔦屋書店をうろついて、なぜか手に取ったのがこの本だった。




いやいや絶対ちがうでしょと思いながらもページをぱらぱらめくると、こんなことが書いてある。

まず、「センス」と「美学」を持っている人は、先ほども挙げたように自分らしい魅力を発揮することができます。

p8

「美学」という言葉が出てくるのが意外に思えた。

「こう在りたい」という自分の「美学」と、それを表現するために必要な「センス」。
どちらか一方ではなく、このふたつをバランスよく持つことで自分なりのキレイは初めて表現されます。

p39

なんだかセルフイメージの悩みを解決してくれそう。後半に美学の見つけ方が書いてあるとわかり、購入した。

結果的に、読んでみてとてもおもしろかった。おしゃれになりたい人はもちろん、自分軸がわからなくなってしまった人にもかなりおすすめできる。

私に必要なのは美学かもしれないと言ったら、夫がハイと渡してきた本。頭が復活したら読みたいな。


この本のなかの「美学」の定義はこうだ。

(前略)ここでお伝えしたい美学とは、

・自分がこう在りたいと思い描く姿形
・自分が送りたい人生に必要な自分の魅せ方
・自分自身がどういった人間であるかを表現するための看板
・自分のことを好きになるための要素

これらを作り上げるために必要な「種」のようなものと捉えていただければと思います。

p106〜107

そんな「美学」があれば、セルフケアができる人間になれそう。

そして、なんとなくの感覚で生きていたら美学は決して見つからないと著者は言う。

とことん自分の本心の願いを叶えてあげるつもりで生きてる人からは、必ず「自分らしさ」を感じます。"とりあえず"や"なんとなく"で、本心を蔑ろにするのは、今日からやめましょう。

p112

本のなかには美学を見つけるためのワークもたくさんある。本心日記をつける、子どもの頃の自分に会いに行く、SNSのフォローを整理する、購入品から自己分析をするなどなど。

時間があるときに取り組んでみようと思う。おしゃれになるどころか、人生の方向性が見えてきたりするかも。



⭐︎

美学がある人はかっこいいよね。



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スイ
読んでくださりありがとうございました📚🤍

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