ナルド~瞑想の香り~
先日ご紹介した7メタルのシンギングボウルを購入した時に、併せてナルドの精油も購入しました。(下の写真右側の1.5mlの方)
このナルドの精油は日本人の方がネパールのヒマラヤ近郊で製作所を設けて作ったものです。現在はもう作っていないため大変貴重ということで、せっかくなので頂くことにしました。
もともと持っているフレグラントアース社製のものと比べると、より土の香りを強く感じます。同じ植物を同じ水蒸気蒸留法で製作されても、その植物がとれた土地や時、製作者によって不思議と香りは微妙に違うように思います。
ナルド/スパイクナード/甘松香について
原産国は主にネパール、チベット、インド北部、ブータン、中国です。
主にヒマラヤの高地で育ち、古代より精神的は利用法の多い精油です。
新約聖書では、最後の晩餐の前にマグダラのマリアがナルドの香油をキリストの足にすりこみ、自分の髪の毛でぬぐった。と書かれており、またチベット仏教では薫香として瞑想時に重宝されています。
根茎より精油を抽出するので(新約聖書のエピソードと重なりますが)ベースを整える第一チャクラに作用します。
また山頂や宇宙を仰ぎ見ることができるほどの標高の高い所でとれる植物であり、古来よりチベット仏教では瞑想時に薫香する(煙は上に上がる)という点で第七チャクラの覚醒にも作用すると考えられます。
精神的作用では鎮静効果、肉体的作用では鎮痛効果が期待できます。
特には精神面で、考えすぎ、気にしすぎ、パニック、自律神経失調症、睡眠障害、うつなどの症状がある場合に試してみてはいかがでしょうか。個人的にはアジアの宗教的香りの印象が強くあり、一時的に精神をグランディングさせたい時にフタを開けてそのまま嗅ぐ形で使用しています。
でもなかなか入手するまでにはいかないなぁという場合には、クナイプのバスソルト「ホップ&バレリアン」がお手軽です。バレリアンとナルドは近縁種で、どちらも同様に心を落ち着かせる鎮静効果があります。精油そのものと全く同じ効果とは言い難いですが、ドラッグストアに売っているので入手が簡単で便利です。