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『冨樫義博展』がおもしろすぎた

バツイチ子持ち京大卒元メガバンカーで現在プログラミングスクールに通っている総一郎(人生2周目)です。


昨日、六本木ヒルズで開催されている『冨樫義博展』に行ってきた。

めちゃくちゃ面白かったので共有したい。
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▼『冨樫義博展』がおもしろすぎた
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冨樫義博さんといえば、『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』の作者で有名な日本を代表する漫画家だ。

日本を代表する漫画といえば『ドラゴンボール』『NARUTO』『ONE PIECE』なんかがメディアへの露出も多いし、

最近では『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』なんか注目を浴びているのでご存知ない方もいるかもしれない。

ただ、それらの作者たちの崇拝の対象だったりする伝説の漫画家が冨樫義博さんだ。

そんな『冨樫義博展』、どんなものかと思っていたが、めちゃくちゃ面白かった。


『冨樫義博展』だからこそ、原画が見れる。

今のようにデジタルアートが当たり前ではない時代から活躍されていた富樫さんの原画は、当然紙にペンや絵の具やマジックで描かれたもの。

発行された漫画の誌面では真っ黒に塗られているところも、展示された原画にはマジックの塗りムラが見える。

飛沫が散っているように見えるコマでは、一度描いた絵に大胆に修正液を飛び散らせて飛沫を表現したりされていた。

別に冨樫さんに限らずこのように漫画は描くものなのだろうが、一度描いた漫画に修正液を飛び散らせて線を消してしまうのはなかなかに勇気が要るだろう。


こういった、原画だからこそ見える”努力の跡”が面白いのはもちろんだが、この展示会のために書かれた設定メモが圧巻だった。

冨樫先生といえば緻密に練られた設定で有名だが、本誌からは窺い知れないにも関わらずここまで設定されていたのか!?と思わされる精度のメモだった。

わかる人にしかわからないが具体的に言うと、念能力*には6系統あるのだが、その6系統にさらに修練度?習熟度?の尺度が

"秀"→"優"→"天賦"→"極"

の4段階あるというのだ。
(*念能力とはHUNTER×HUNTER内のバトルで用いられる特殊な能力のこと)


これは修練度なので修練を怠れば下がったり、修練すれば上がったりする。

驚くべきは、冨樫先生は作中のキャラクターが6系統のどれに属し、それぞれ修練度がどの段階かというのをしっかりと設定しているのだ。

ここではざっくりとした紹介しかしていないのでファンは是非会場に足を運んでほしい。


他にも、グリードアイランド編ではゲームのルール設定を、キメラアント編では時系列を事細かに決めていたり、王位継承編ではいかに多くのキャラクターを登場させられるかに挑戦していたりと、

各〇〇編をどのような狙いで描いていたのがが分かるというのはファンからしたら胸熱だ。


そして何より、原画の展示を見終わった後に、他の漫画家さんからの言葉と色紙が飾られていたのが展覧会ならではで貴重だった。

あの『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴先生や『呪術廻戦』の芥見下々先生、『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦先生、『東京喰種』の石田スイ先生、『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生までが色紙を描いていた。

そして各先生のコメントがまた良い。

「小さいころ、HUNTER×HUNTERの水見式をやって葉っぱが動かないことに絶望した」

なんてコメントもあり、どの先生も冨樫先生へのリスペクトや、いかに影響を受けていたかが滲み出ていた。

尾田栄一郎先生に至ってはなんと、尾田先生が応募した作品が受賞した時の審査員が冨樫先生だったらしいのだから縁が深い。

そう考えると、冨樫先生の影響力は各作品だけにとどまらず、次の世代の漫画家を生み、その漫画家たちからまた人気作品が生まれたとも言える。

間違いなく日本を代表する大漫画家だ。


ファンでないといち展覧会にここまでは楽しめないかもしれないが、ファンだったら絶対に楽しめる。

冨樫先生の天才性と偉大さを改めて思い知ることができる。

ファンじゃない方もYouTube大学で中田敦彦さんが『HUNTER×HUNTER』を6時間喋り倒した動画を見てから行ってみたら良いかもしれない。

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