【読書メモ】共感資本社会を生きる
資本主義は情感がありません。
人が人として生きていくためのヒントがこの書籍の対談に隠されています。
ここにも資本主義から脱し、脱成長コミュニズムを目指すべきという考え方が芽生えています。
是非お取りください。
以下、読書メモです。
効率化を進めると多様性は排除する方向へ進みます。
なぜなら、多様性はコントロールしにくくて効率が悪いからです。
お金は効率化、価値の一本化を進め、それが故にお金の目的化が進み、飽くない欲求となります。そこには不安しかありません。
効率を求めるほど、楽をしたければしたいほど、異質な世界に出会う機会はなくなります。
その閉鎖された世界では、自分の可能性を見出せなくなっていきます。
死の期限が規定されていると、人はお金のためになんか働かないのです。
経験、体験で視野を広げることこそが、社会的な意義となりえます。
その大きなファクターが人との出会いです。
すなわち、不幸を消し豊かになるための感覚、共同体感覚をもつべきなのです。
感情、五感、感動を共有できる人がいたときに、その人生の濃度が濃くなります。
美しい風景を見たときにスマホで写真を撮ることに躍起になると、そういった感覚が薄れます。
食わすために働いてるんだ、とか、先のための「いま」の犠牲という思考は幸せを産みません。
日本人は特にリスクというものを嫌いますが、でもすでに食べ物は困らないだけ日本の社会に存在します。
リスクをとっても、生きてはいけるのです。
今の時代は、繋がりのめんどくささも含めて、楽しむことができる力が必要です。
経済はすでに豊かになった。さらに経済を豊かにするのではなく、つながりを強化するために頑張らなければなりません。
学ぶべきは過去の人のノウハウではなく、マインドです。共有すべきはそこです。
コントロール可能性が今の資本主義社会の最大のメリットであり、ここを解消しなくてはならないのです。
直接やり取りすることで繋がりの間を作る。今はマーケットや中間階層を経由しすぎて直接相手を思いやってサービスを利用することができていない。
全員が当事者であるという状況を作る必要があります。
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