風景のレシピ #62 “Aquarium”| nakaban 3 創元社note部 2023年5月29日 12:31 「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら。風景のレシピ #62 “Aquarium”調理時間:3時間材料:海水:大量に地中海のいわしの大群:一群町:ひとつ月:ひとつ1.ひとつの町をつくる。 地図を描くように始める。通りや塔のある建物、広場をつくる。 看板を飾り、街灯を立てる。 人や車は配置しない。2.日が沈んだころ、その空間にミネラルたっぷりの海水を流し入れる。 しばらく経つと、海底となった地面から気泡が立ち昇りはじめる。 街灯や窓明かりの光源はそのまま点くにまかせておく。3.地中海のいわしの大群を遊泳させる。4.月を水に浮かべる。 光がいわしの背中や建物の屋根を冷たく照らすように。調理のコツ*初めて水族館を訪れたときのように水溶性の月水中のカフェ月に照らされたいわしの一群できあがり。クリックすると拡大して見られます。◎プロフィールnakaban (なかばん)画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。本を読むのが遅い。広島市在住。www.nakaban.com★「風景のレシピ」マガジンページはこちら ダウンロード copy #写真 #イラスト #絵 #創作 #レシピ #風景 #建築 #美術 #画家 #鑑賞 #風景画 #創元社 #nakaban #風景のレシピ 3